24.無償 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

ウンスはまず並んでいる人達の状態を一人一人確認することから始めた。

怪我をし縫合などの外科的処置の必要な人は、シウルが道具を持ってきてくれるまで待っていてもらい、それ以外の人を順に診察していったのだった。

 

チェ・ヨンはその横で、ウンスに言われた薬草の名を紙に記し、薬屋の主人に渡していた。


しばらくするとシウルも戻り、二人に患者を押えていてもらい何人か縫合をしてやり、ここの主人にその後の抜糸などのやり方を教え、処置を頼んだのだった。皆、初めてみる縫合に釘付けになっていた。針と糸で人の身体を縫い、治療する医員…

 

この高麗で“天界から来た医員、医仙”の名を知らぬ者はいない…そして、医仙は4年前に天へ戻ったとスリバンに国内全土…いや遠く元にまで届くように噂を流してもらったのだ。だがそれもまた事実であったことに間違いはない。

 

多くの人の目に晒されながら行ってしまった治療は、医仙が戻ったと宣言をしているようなものだった…せっかく目深に被らせた風避けも脱いでしまっている…チェ・ヨンは、深い溜息をついた…

 

ようやく少し人が減ったかと思うと、噂を聞きつけた町の者達が次から次へとやって来ては、自分も診てくれと後を絶たなくなってしまっていた…

 

「イムジャ…このままでは切がない…」

 

「えぇ…そうよね…ねぇ薬屋さん、この町って医者…医員はいないの?」

 

「いえ、大きな町なのでもちろんおりますがね…まぁなんと言うか…その医員しかおらぬので、どんどんと値を吊り上げ…町の貧しい者達はいけないのです」

 

「ひどいわね!それでこんな状態に?お金なんてある人から貰えばいいのに!ちょっと一言、言ってく…」

と、立ち上がろうとしたウンスの肩にチェ・ヨンの手が置かれ、もう一度座らせ誰にも聞かれぬよう耳元で小声で話す。

 

「イムジャ…なりません」

 

「だって同じ医者として許せないのよ!お金で患者を選ぶなんて!」

 

「急ぎ、開京へ戻り陛下にご相談の上では?」

この方は言い出したらきかない…わかってはいても己のこの燻っている想いを、イムジャはどう思っているのか…チェ・ヨンは言わずにはいられなかった。

 

「それは何日かかるの?開京に帰って婚儀をして…そしてまたここに戻ってくるのに…」

 

「イムジャ、俺は!…」つい大声を出してしまった。

 

「…ごめんなさい…あなたの気持ちは誰よりわかっているつもりよ?私だって同じ想いだから…でも私達にはこれから先、二人で一緒に過ごす沢山の長い時がある…その中のほんの少しの時間…この町の人達のために使ったらだめ?ん?」


この顔にどこまでも弱いのである…やはり俺はこの方には勝てぬのだな…

 「はぁ…で、どうするつもりですか?相手は別に悪いことをしておるわけではない。我らは裁くことが出来ぬのですよ?」

 

「わかってる…だからこそ許せないの…医者だと言うのに人の弱みに付け込んで…何が出来るかわからないけど…一度会って話がしてみたいの、その医者だと言う人に…」

 

「……俺が何を言っても、イムジャは曲げぬのでしょう…」

 

「あの~」

 

「だまれ、シウル!俺がこの方と話しておるのだ!」

 

「ねぇ!ちょっと見てくれって!これ!」

 

「なんだと言うんだ!?」

「どうしたの?」

 

二人が同時に振り向いたその先は、店の外まで人で溢れかえっていた患者の数である…二人とも唖然としてその光景を見ていた。

 

「えっ?どうして?」

 

「当たり前です!それでなくともあなたを隠すのは大変なのに…このようなところで傷を縫えば皆あなたが誰かわかると言うもの…」

 

「あっ!そうよね…ごめんな…」

 


その時、後方からきゃーという声が聞こえてきた。何事かと見ると人を手で押しやり転ばせ、無理やり掻き分けこちらに歩いてくる者が居た。チェ・ヨンが慌てて鬼剣を手にウンスの前に立ちはだかる。

 

「何やつだ!見ればわかろうというもの!順序も守れぬのか?」

 

「わしを知らぬのか?わしはこの町の医員である。今日は患者が来ぬと思えば…このような所で!おい!そこの女、お前が医員だと!?笑わせるな!女の医員など聞いたこともない!皆、騙されるな!この女はな…うぅ」

 

その男は最後まで話し終えることなく、チェ・ヨンに腕を取られ捻りあげられ苦痛の表情を浮かべていた。

「死にたいか?この方を傷つけることは誰であろうとゆるさん!」

その時、顔を上げたその医者だという男は、ウンスを見た…

欲しい!なんだ?この女人の美しさは…光輝くようだ!この女人を我の者としたい…俺が欲して手に入らなかったものはない…ふっ…この男…邪魔であるな…さて…どうするか…楽しくなってきたではないか…はーーーっははっ!






皆様こんばんは

久々に、未来へと続く軌跡

アップします


ゆっくりでも良いヨンと

仰って下さったので

のんびりお話進めて行く事にしますね



そして今日は、皆様にCtrlコロコロを

お教えします

っというか知ってる方が多いかな

最近パソコンの文字が

小さくて見えないわと言うあなた

簡単に画面の文字サイズが大きくなります

キーボードの左下にあるCtrlを押しながら

マウスのホイール(クルクルするところ)を

クルクルすると

あら不思議

文字のサイズが変わります

便利ですよ

それだけです


では、おやすみなさい

アンニョンドキドキ



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