3.幻影 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

「きゃぁ!?」

 

「イムジャ!相変わらずですね…はぁ。少しは気をつけてください!」

 

ウンスは馬車から降りるとき、足を滑らせてそのまま落ちるところだった…危ういところを、鬼剣を投げ捨てたチェ・ヨンが後ろからウンスの両腕を掴んで、助け上げ馬車に引き上げ抱きしめる…

 

「…イムジャ…離れておる間、ちゃんと飯を食ろうておりましたか?かなり軽くなった気がいたすが…」

 

「食べてたわよ…大丈夫!心配しすぎよ。ほら、トクマン君が見てるわ!」

 

トクマンがニヤつきながら二人を見ていた。チェ・ヨンの何年か振りの笑顔が…そしてウンスを前にしての慌てぶりが心から嬉しいトクマンであったが、チェ・ヨンに睨まれ、慌てて槍を構え横を向いた。

 

そこへ船を探しに行っていたテマンが帰ってきた。

「大護軍、お 大型の船ですが…ここ4日ほど入港せぬようです。ど どうされますか?」

 

「4日もか…時が惜しい…途中馬を代えながら、馬車で行くしかあるまい。危険も増えるが仕方がないな…お前たち、気を引き締めよ!」

 

「はっ!」

 

「イムジャ、外で夕餉だけでも…」

鬼剣を拾い上げたチェ・ヨンが先に降り、ウンスの手を取って馬車から降ろすと、そのまま手を繋ぎ歩き出す。ブカブカの外套を着たウンスの被り物が、ふわっと風に煽られ真っ赤な髪が夕日に晒されて、更に色濃く輝き出す。

 

「あっ!チェ・ヨン、ちょっと待って!フードが…」

周りにいた男達が驚いた顔をしてウンスを見る。チェ・ヨンは慌てて風除けを被せるが一歩遅かった…。仕方なく二人は馬車に戻るしかなかった。

 

「トクマン、ここは良いから何か温かくて美味いものを買って来てくれぬか?あと一番良い酒もな」

 

「はっ!」

 

チェ・ヨンはかなり痩せてしまっているウンスが心配で、せめて何かここで腹いっぱい食事をと思ったのだが、今の様子では無理と判断した。やはり何もしなくてもこの方は目立ちすぎる…早く開京へと気持ちばかりが焦ってしまうが、その反面ずっと共に居られる、この褒美のような時を楽しんでもいるのだが…

 

暗くなってきた馬車の中に明かりを灯す…

 

「イムジャ、外で食事だけでもと思ったが、ちと無理のようです。騒ぎがおこっては面倒ゆえ…そのかわり酒も用意するので今夜はここで耐えていただきたいのですが…」

 

「えっ!?お酒呑んでも良いの?ありがとう…好きだったこと、覚えていてくれたのね…あなたと離れてから一度も呑んでいないのよ…あなたの元へ帰れるまではお酒は呑まないって…願かけしてたから…」

嬉しそうにチェ・ヨンの首にしがみつく。

 

「…イムジャ…あんなに好きだった酒を…あなたという人は…言葉ひとつで俺を一喜一憂させる…もう一度…顔を良く見せて下さい…本当にあなたは幻ではないのですね…?」

 

「ふふ、私もさっき同じような事を思っていたわ。ここは夢なんじゃないかって…私は本物のウンスよ」

 

「イムジャを帰さねばならぬと思うていたあの頃から…ずっとイムジャに惚れておったのです…俺のその叶わぬはずの想いを、天に聞き入れられたと思うた途端…またイムジャを己のせいで見失ってしまった…俺は…生きておる限りイムジャを待つと固く心に決めたのです。それがこんなに早くあなたをこの手に抱けるとは…あまりに嬉しく幻ではないのかと確かめとうなりました…」

 

ウンスの顔を大きな両手で包み込み、その温もりを確かめるように口付けた。

 

「大護軍っ!買って参り…あっ…し 失礼しました!」

トクマンが慌てて扉を閉めようとするが、

 

「あぁ…良い。飯にしよう」

そう言うと、荷を紐解き毛皮の敷物を馬車の床に敷き詰め、その上にウンスを座らせた後、トクマンの買ってきた物を広げた。

 

「わぁ~美味しそう!トクマン君とテマン君も一緒に食べよ?ねっ?」

 

「いえ、俺達は交代で店の方で食べますのでご心配なく。では!」

二人は、気を利かせて行ってしまったのだが、トクマンは二人では食べきれない程の量を買ってくれていた。

 

「こんなに食べられるかしら?」

 

「ふ…大丈夫、好きなものを好きなだけ食して下されば良い。ようやっとあなたの…幸せそうに口いっぱい頬張る顔が拝めます。」

チェ・ヨンが二つの杯に酒を注ぎ、一つをウンスに渡す。

 

「う~ん!いい匂い!じゃぁ、あなたと私の再会と未来を祝して…Cheers!!

 

 

 

**************

 

その日の夜、二人は今までの溝を埋めるかのように、たくさん話し、たくさん触れ合った…。ウンスはお腹も膨らみ、そして久方ぶりの酒に酔いつぶれ、ころんと横になってしまった…。チェ・ヨンはそっとウンスに布団をかけてやる。薄紅色に色づいた唇に触れ、フッと微笑み扉を守ろうと立ち上がろうとしたその時…寝ていると思ったウンスが、チェ・ヨンの指を掴まえる。

 

「お願い…行かないで、ここにいて…眠るまでで良いから…」

ウンスの声は震えていた…。

 

「はい、ずっとここにおります。ご安心を。」

少し荒れたか細い手を握り締めながら、自分と離れていた時間(とき)のウンスの苦労を慮り、握る手に力を込めるチェ・ヨンだった…。

 

 

 





皆様、こんばんは

遅くなりました~

今日は娘と遊びすぎ

そして、図書館で借りた本本屋で買った本に囲まれ

幸せな時を過ごしておりました

本って良いですね

雨雨雨雷雷雷台風台風台風 

そしてまたまた台風 19号

やって来そうですね

続けての到来はかなりきついです


皆様、十分お気をつけて

 

そうそう

前回の台風で被害に遭われた方、いらっしゃいますか

瓦が飛んだ、雨樋が壊れた、雨漏りがする、うちの会社のように窓ガラス割れた…

 

などなど

それって、火災保険でカバー出来るのですよご存知ない方もいらしゃるようで

火災保険は、火事だけでなく台風被害も保険がおります

なので、罹災された方はご自分の入っている保険会社にご連絡入れてみて下さいね

 

もちろん先週の台風の事でも大丈夫ですから

払うだけじゃなく保険はご活用ください

 

では、アンニョン



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