チェ・ヨンの日記 21 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

あの日…家に帰るといつも弾けるような笑顔で俺を出迎えてくれるはずのイムジャの姿がなかった…。一瞬、何かあったのかと、音も立てず部屋に忍ぶがイムジャが居ない。

子供の部屋かと思うたが、そこにもおらず背中から冷や汗が流れ落ちた。そしてあの時花の香りで、ふっと思い出したのだ…。あの日だと…

何年も前から気がついていたのだが、イムジャが自ずと話してくれるまで待つつもりでおった。この時までは…。この日は必ずここにいる。縁側で膝を抱え、月を見ているのだ…。

思ったとおり縁側におった。祈るように月を眺めているイムジャ…あなたにはそこに何を見ているのですか?

俺はしばらく、月明かりに幻のように照らし出されたイムジャをそっと眺めていたのだが、今にも天に帰ってしまうのではないかと不安が俺を襲う…そっと後ろから抱き寄せ天女をこの世に繋ぎ留める…。

少し驚いたあなたは、お帰りなさい、出迎えなくてごめんねと下を向き、俺の腕に顔を埋め、涙を拭っていたのですね、今日こそは聞かねばなりません。イムジャが俺に言えぬこと…それは天界の出来事なのでしょう…。

イムジャの手を引き、今年も狂ったように咲き誇る、月桂樹の花の香の下へ参りました。そしてまず俺から話すことにしたのです。この花…花賊と呼ばれる花が咲き乱れし40年も前のことを…

父を亡くし、何をする気力も無く覚えているのはこの花の香のみ…49日が過ぎた頃、ムン・チフ隊長が俺に手を差し伸べてくれた事…。あの時、隊長についていかねば今の俺はなかったと思うと。40年前はこの月桂樹の花の香は、俺に苦しみと淋しさしか憶えさせてくれなかったが、今の俺には、イムジャと出逢わせてくれた思い出の花なのですよと。

イムジャもこの季節、何か思いつめた顔をしておられる。何年も前から気付いておりました。この花の香がするのと同じ頃でしたから…。そろそろ話してはくれませぬかと聞くと、何でもない、気のせいよと俺に嘘をつきましたね。

俺はそんなに頼りになりませぬか。ならばもう聞きませんと背を向け行こうとすると、握っていた手をギュッとつかみ、待ってとようやく申してくれました。本当にイムジャはここぞという時は頑固で困ります。

今日は母上の生まれた日で、そろそ我らも、イムジャの記憶の中の父上母上と同じくらいの歳になると…。自分が子を産み、孫まで産まれその歓びを知り、二人に何もしてあげられぬ事がもどかしいのだと…イムジャの頬をまた一筋の涙が溢れていきましたね。


俺に気を使い、今まで話すことができなかったイムジャ…。ずっとこのか細い肩に、たくさんの想いがのしかかっておったのだろうと思うと、胸を締め付けられるような寂寥感が俺を襲った。

5月とは言えまだ肌寒い夜…うっすらと汗ばみながら、遅くまで軀を合わせあなたに溺れ、イムジャの軀にも問うてみました…。思うたことをそのまま話して欲しいと。あの夜、またイムジャと一つになれた気がしたのですよ。長く共におればおっただけ、イムジャの想いが心に聴こえて来るのです。

イムジャが決して諦めず、両親へと手紙を書いていたのを知っておったので、次の日チュンソクに任務を任せ、イムジャと母上の簪を買いに参りました。イムジャには赤い髪に映えるであろう緑柱石の付いたものを…母上には黒曜石の飾りが付いたものを買うたのです。

イムジャは静かに涙を流し、喜んで下さった。こんなにも喜ぶあなたの顔が見られるなら、これから毎年二人で父上と母上の物を買うていきましょう。届いても届かなくとも良いのです。イムジャを産み育てて下さった二人に俺は心から礼を申し上げたいのですから。俺の気持ちだけでも天へ届くと良いのですが…



俺の愛する妻は天女である…

あなたの笑顔が俺の生きる理由。あなたの涙を拭うのも俺だけに許された所作…。

どちらの顔も守り抜きます。命ある限り…

永遠に共に…












おはようございます


最近の私は、国語辞典が愛読書になりました面白いですヨン

知らない言葉が沢山ありますググったりもしますが、やはり辞書が一番

日本語って美しいですね

調べてるのにそれでもまだ誤字脱字がある私って……


皆様にご心配いただいた娘の帯状疱疹ですが、だいぶ痛みがとれたようです
色々とアドバイスありがとうございました

ただ、肌に穴が開いてしまいちょっと痕に残りそうです若いから大丈夫かしら


この所疲れが取れませんそして眠い歳のせいですかね

今日も老体に鞭打ってアジャ





追伸~~
ペタあし訳あって戻すことに致しました左矢印(ペタをしてと脅迫してる訳ではありませぬヨ~~ン





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