お父さん、お母さんお元気ですか?もうすぐ私もあの時別れた二人と、同じくらいの歳になってしまうわ…時が経つのは本当に早いわね…
もしこの手紙が2人の手元に届いてくれたら…あの時のお父さんお母さんに届いてくれたら…いいえ…必ず届けて見せるわ。それだけが二人に出来る私からの最後の親孝行だものね…。
この間ね、ここの時代の日にちではあるけれど、お母さんのお誕生日だったのよ…。お母さんのこと考えていたら、彼が帰って来たことに気が付かなくて…。いつも出迎えているのに、私がいなかったから何かあったのかと心配されちゃった…
そして、こう言われたわ…“イムジャは毎年この時期になると、何か思いつめた顔をしていると。もう長く待ちました…そろそろ話してはくれませんか”って…。いつも変わらずにいたつもりなのに…チェ・ヨンはずっと前から気がついていたみたい…。
でも、チェ・ヨンには言いたくなかった…二人のことは…。あの人がまた自分を責めてしまうといけないから…。
何でもない…気にしすぎよ?と言う私を、あの人はその日、許してくれなかった…。
きっと、私が年齢を重ねるごとに、あの時の二人の気持ちに寄り添い過ぎてしまったのね…。お父さんとお母さんのあの時の辛さが、今の私なら痛いほどわかるから…。
ポツリポツリと話す私を、彼は何も言わず肩を抱き聞いていてくれたの…。そして次の日、忙しい中…この簪を買ってきてくれた…。
お母さん、手紙の中に簪が入っていたでしょう?あれはね…チェ・ヨンがお母さんと私…二人のためにお揃いで買って来てくれたものなのよ…。彼の気持ちが嬉しくて、胸の中にあった不安や痛みがすっと消えてなくなったの…。
彼とその後話し合った…。これから毎年お父さんとお母さんの誕生日プレゼントを買っておこうと…。届いても届かなくても良いから、私を産み育ててくれた二人に感謝をしたいと言っていたわ…。私の愛した人は、こんなに素敵な人なのよ…。何度でも言うわ。だから哀しまないで…。
私とチェ・ヨンがこれから先、二人に残せる物…想いだけじゃなく、たくさん残していくわね…。
逢いたい…二人に触れたい…だんだんとその想いは強くなるばかりよ…それはお母さんたちも同じ想いよね…。本当にごめんなさい、許してね。
この世界に生まれ出で、彼と生きる奇跡のような今に心を躍らせ、精一杯生きていくわ…。だから心配はしないで?
お父さん、お母さんありがとう。
追伸~ハヌルとパダにハングルも教えているのよ。いつかきっと役に立ってくれる時が来ると思うから…。ただ、筆で書くにはこの通り…あまり向いているとは言えないのだけれど…。医療や栄養学についても、かなり難しい所まで深く教え始めたの。教えがいのある二人よ…。オペにも入らせてるのよ。吸収がとても早くて、驚くばかり。ただ、実践となるとパダは優しすぎて、血が苦手のようね…。漢方の方が好きみたい。良い薬剤師になれそうよ。
また手紙を書くわね…。
1378年5月 ウンス
「この簪…チェ・ヨンさんがくれたのね?まさかあの有名な大将軍様から…ありがとうウンス、私達も夢のようよ…。もう何も心配なんかしていないわ。誇らしい想いで胸が溢れそうよ…」
「そうだな。親は子供が幸せなら逢えなくたっていいんだ…。ウンスや、しっかり前を向いて生きるんだぞ。迷った時も立ち止まらずに…」















おはようございます
忙しくて1日がいつの間にか終わってしまいます
そして左肘が痛い
恐らくスマホ肘ってやつですな
結構痛いのです
このひと月ほど…
スマホを持ち過ぎのようでして…
やっぱりパソコンネットに繋ごうか…めちゃくちゃ悩む、はるでございます
では、今日も一日アジャ


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