「ソナ!!だめだっ!!」
ゆっくり、ゆっくりと後ろに落ちていくソナ…慌てて馬から飛び降りたジフだったが間に合わない…自分の方に倒れてくれよ……
呼吸を忘れたかのように息が止まり、焦燥感が心を襲う。体が石になったように固まってしまった…。
その時、馬のいななきが聞こえ…側に居た大護軍が気付き、片手でソナを受け止めてくれていた…やっと息を吐ける…
「ジフ、ソナは大丈夫だ!武閣氏を呼んで、早くイムジャの元へ参れ!医院におるはずだから!」
「いや、俺が連れて行きます!許可を!」
「しかし…お前は…叔母上との約束とやらが…」
「…私なら大丈夫よ…この位…」
「だめだ!ソナ!……大護軍…もしこれが医仙様であったら他の者に任せられますか?俺は出来ません!惚れた女一人守れないで、俺はここにいる資格もない…」
チェ・ヨンはフッと笑ってソナをジフに預ける。
「俺も出来ぬな…わかった。叔母上には俺からも進言しておく。叔母上は頑固者ではあるが、わからず屋ではない…。心配するな…。必ず俺が何とかしてやるから、ソナを頼んだぞ。弓は折るだけにしておけ。抜くなよ!」
「はっ!ありがとうございます!」
再びチェ・ヨンは戦場に戻る。周りはどんどん先へ行き、二人だけになる…。
「ソナ、大丈夫か?馬鹿だな…俺なんか庇いやがって…」
「…大丈夫よ。だから行って?私に触らないで…誰か他の人を…」
「お前が、他の奴に抱かれて歩くのなんて見ていられるわけねぇだろ?今お前の側を離れたら、俺がいる意味がないじゃないか!」
「…でも、チェ・尚宮様との約束が…この先もずっと…ずっとあなたと一緒にいたいの…だからこの位の身体の痛み…我慢できるから触れないで?お願い…」
ジフは肩に刺さった弓を慎重に折る。
「おい!その辺にいるんだろ?帰ってチェ・尚宮様に伝えてくれ!絶対に勝ってみせると!」
見張りについていた武閣氏の気配がさっと消える。
「ほら、ソナ…来いよ。」
と肩に負担のかからないよういつもとは逆にソナを抱こうとするも、なかなか頑固なソナは動こうとしない…
「何度だってチェ・尚宮様に頭を下げてやるよ、認めてもらえるまで…だから、無理すんな。怪我…させちまって悪かったな…すまない…」
ソナは瞳を潤ませ、少女のようにはにかんだ笑顔を浮かべ、怪我のない片手をジフの首に回し、想いの限りしがみつく…。
「…あなたのせいじゃないわ…とてもあなたに逢いたかった…」
「俺もだ…ソナ…。チェ・尚宮様との約束があるから我慢するが…頬くらいなら良いよな?」
怪我の負担にならないように、そっと抱きよせ頬に口付ける…
「もしどうしても許しがもらえなくても、お前の側にいてやるから心配すんなよ。いざとなったら二人で逃げるってのもありだろ?」
「えぇ…あなたと一緒ならどこに行っても楽しそう…ふふ」
「良し!まずは早く医仙様に診てもらわねぇとな。」
自分の着物を破り、ソナの肩に刺さった弓の周りを固定するように巻く。腕も動かせないように身体に固定させてから馬に乗せ、二人はこれからの夢を語り合いながらウンスの元へ向かうのだった…
















こんばんは
この先…ゼロ妄想な私ですが、やっぱり貯金が出来ない体質
次のお話出しちゃいますね
(笑)
まぁ、きっとなんとかなるでしょー
それはそうと、娘が帯状疱疹になってしまいました
雅子様と同じですねん
月曜日から背中が痛いと言っていたのに、ほおっておいた母です
ごめんよ~~
背中ニキビが多い子なので、それだと思っておりました
背中 痛い 湿疹 でググればすぐ帯状疱疹てわかったのに
精神的に強い子だと思っていたのも、気付くのが遅れた要因の一つです
ごめん…。
忙しすぎてほっておいた母を許してね~ん
では…アンニョン…

にほんブログ村