ーはじめ!
チュンソクの声が響き渡る!
その女は普通の木刀よりも数段細く削られた武器を手にしていた。全くもって隙がない…ジフは女の力量を試してみることにした…。
一気に女にむかって木刀を振り上げ斬りかかると、女はさっと後ろに避けた。無駄のない動きである。
本気を出さなきゃ勝てねぇか…。
その時女の身体がフワリと浮いた。重さなど全くないかのように…。そして木刀を振り下ろしジフの上へ真っ逆さまに降りてくる!
ジフは、自分の木刀でよける間もなく、その鍛え抜かれた柔軟な筋肉と直感に助けられ、左にゴロゴロと転がった!そこをまた木刀で斬りつけられる!
目と鼻の先をその細い木刀で上から振り下ろされる!くっ!切先が地面に突き刺さった。その、木刀を左手に掴み立ち上がるジフ。同時に右手の木刀で女の足を払うように狙うも、女は地面に突き刺さった木刀を軸にフワリと宙返りをして、ジフの攻撃を避け、その勢いのままジフの左手を蹴りあげようとした!
そのまま、引き倒そうとしていたのだが、思わず手を引っ込めるジフ。













これがもし本物の剣であれば、木刀を掴んだジフの手はかなりの痛手を負っていることであろう。
周りからはため息やら、どよめきが湧きおこっていた。
はぁ~ちっ!めんどくせぇな…。この女…息一つ乱してねぇ…。なにもんだ?
ジフは、息を整える振りをし、木刀を逆手に構え、一気に女に向かって突っ込み木刀を下から上へと振り上げる!
女は後ろに飛びすさり身体だけは避けたが、女の細い木刀がそれを正面からまともに受け、真ん中からポキリと折れた!
女は持っていた残りの木刀を投げ捨て、ジフを睨みつけ、人差し指でかかって来いとばかりにチョンチョンと呼ぶ。
はっ!俺もなめられたもんだな!
ジフは木刀を捨て素手で女に向かって突っ込んで行く。相手はひらりとかわし、ジフの後ろに周り腕を掴み後ろ手に捻じり上げた。
ジフはその態勢のまま足を引っ掛け、自分ごと女を後ろに倒す!女はあまりの速さによけ切れず、共に倒れてしまう。上からジフが落ちて来たので、その重さにうっと声をあげる。
ジフはくるっと周り女の肩を左手で押さえつける。女はジフを蹴り上げようともがくが、力の強さだけでは男のジフに敵わなかった。
しかも倒れた拍子に右足を変な方向に捻ったらしく、かなりの痛みがあるようで顔を歪めている。
ジフは女の瞳を目の前に、見つめる。怒りを秘めた冷たい…何か物言いたげな瞳であった。
ー参りました…。
女がジフを睨みつけながら、悔しそうに囁いた。
ーそこまで!勝者、ジフ!よって今回も迂達赤の勝利である!
チュンソクのよく通る声が響き渡る。
女が立ち上がろうとするが、足が痛いようで立ち上がれない…。
ー……おい、見せてみろ。
ジフは女の服の裾を、膝辺りまでめくり捻った足首を見た。その刹那、女に平手打ちを喰らう!
ーくっ!気の強い人だな…。女の足など見ても何とも思わねぇから、安心しろっ て……。いてっ!
ー馬鹿かお前は!何をやって居る!女人の足をこのような場所で晒すなど!今日はイムジャが典医寺におるので、診てもらって来い!。お前の責任だ。お前が連れて行くのだ!
チェ・ヨンはそう言うと、彼女の着ていた武閣氏の外套をかけてやった。
ーはっ!わかりました!ほら、行くぞ!
暴れて嫌がる女を軽々とひょいっと抱え、歩き出す。
ー大丈夫だから下ろして!
ーそうはいかない。大護軍の命令は絶対なんだよ。諦めな。悪いと思うなら、俺に捕まってくれないか?あんた、名前は?俺は…ジフだ。
女はしぶしぶジフの首に手を回す。
ー……ソナ。私の名前はソナよ……。













おはようございます

これは土曜日書き上げましたヨン

まさかのストック

ほぉ~。…で、その先は?
今ちまちま書いてます
きっと同じよね
きっと同じよね
貯金もな~い

1円のお釣りも返ってこな~い

日々追っかけっこ













それがはるですからね

もう少ししたら、出逢いもUPしますぜ



しばしお待ちを

では、今日も1日アンニョン


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