ー立てますか?
言いながら、また意地悪にもkissしようとするチェ・ヨン。ウンスがもうやめてと暴れたら、出逢った頃のように落とす振りをされ、2人で顔を見合わせて、笑ってしまう。
ー多分立てると思うわ…もう、今度意地悪したら、お風呂一緒に入らないわよ!
ー無理やり抱えて連れて行きますから。俺の楽しみを取らないで下さい。じゃあ下ろしますよ。
ウンスはふらっとよろめいたが、チェ・ヨンが腕を支えてくれた。
ーしっかりして下さい。
ー誰のせいよ!
ーイムジャが悪いのですよ。反省して下さい。
2人が中に入ると、ジフの隣には熱い視線のヘスが居た。
ーはぁ…ジフ、うちの家政婦にまで手を出すな。旦那はおらぬが子は一人居る。面倒見てくれるのか?
ーいや、何もしてませんよ。まだ…。
ー全くお前ときたら…。兄貴以上だな。ヘス、お茶を二つ持ってきてくれ。
ヘス!
ーはっ、はい!旦那様!
ジフは2人をさっと見比べ、何をしてきたのか、なんとなく悟る。男女の事には、本当に目敏い男なのだ。
余程大護軍は、医仙様が大事のようだな…気をつけなければ殺されるかもしれぬ…。
ーして、ジフ。何かわかったのか?
ーそれが…酒と女子以外に何か売っておるようなのは確かですが…なかなか尻尾が掴めないのです。あの店一番の妓生ですら知らないようで。ただ…今日怪しい奴が。
ーなんだ?
ー酒の匂いがしなかったので、酔っている訳でもないのに、フラフラと意識もないようで…泡を吹いて倒れたのです。甘い香りが致しました。
ー甘い香り?それに口から泡を?
ーイムジャ…どうしたのですか?何か心当たりでも?
ーえぇ…。私の思っている通りだとしたら…。気をつけないとね…。うん!ここはスパイ大作戦ね!映画で良くあるのよ!
ーまた、天界のえいがですか?
ーそう…。まずね…。

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