今日はとっても良い事があったから、そのお知らせよ!
私の命の恩人、トクマン君が…
結婚しました!それも、とーっても綺麗な女の子とよ。トクマン君たら、舞い上がっちゃって、本当に大変なお式だったわ。
でも、その前に…ご両親のお許しがなかなかおりなくて…。
私とチェ・ヨンが何度かお宅に足を運んだわ。トクマン君の家は、かなりの名家でね…そのお相手も名家の出じゃないといかんて、父親がなかなか許してくれなかったの。
トクマン君は、大げんかの末に、“彼女との婚儀をお許しいただけぬならば、俺は死んだと思うて下さい。二度とこの家の敷居は跨ぎませぬ”って…
あれは、かっこ良かったわね!ピョルさんが泣いていたわ。あっ!トクマン君の彼女の名前ね!二人はしばらく家の離れで生活していたわ。だって、駆け落ちするんだなんて言うから…。迂達赤はどうするのかって聞くと、辞めて田舎で畑でも耕します…なんてバカな事言うのよ…。
チェ・ヨンがね、彼の父親に言っていたわ…“私は、何の身分も持たない、天より参った医仙を嫁にもらいました。理由はただ一つ。彼女を恋い慕うており、その一生を俺の手でお守りしたいからです。名家の出の側室をもらうつもりも、全くありません。かのような身分とて、娘は世子嬪になり申した。お二人の息子さんのトクマンも、恋をし何者にも代え難い存在に出逢えたのです。身分など何になりますか?トクマンとピョルさんの婚儀を、お許しいただけませぬか”って…
彼の父親もなかなかの頑固オヤジで、その後も何回か通ったわ。なぜかって?
だって、せっかくご両親が居るんだもの。お二人の婚儀を見せて挙げたいじゃない…。そしてみんなに祝福されて結婚して欲しかったの。私には、出来なかった事だから…。ごめんね、お父さんお母さん…。
チェ・ヨンは、そんな私の気持ちに気付いてくれていたわ。あなたの優しい想いはわかっています。俺にお任せ下さいって抱き締めてくれたの。本当に素敵な旦那様でしょ?
あれからね、彼が帰ってこれた時はいつも一緒にお風呂に入って、たくさん話をするのよ。その日あった事や、子供達の話、思い出話とかもね…。
初めは、え…毎日って思ってたけど、今ではとても大切な時間なのよ。体型維持にも良いし。ずっと綺麗って言ってもらいたいものね!
最後、7回目のお願いの時はね、4人で行ったの。みんなで頭を下げたけど、良いと頷いてくれなくて。もう仕方ないからチェ・ヨンが、ではこの二人は我が家の者と致しますが宜しいのですね?って睨みをきかせたの。チェ・ヨンが怒るとかなり怖いの。ふふふ!これでやっとOKもらったわ!粘り勝ちね!
結婚式の時は、もうトクマン君が大泣きでどうしようかと…。ピョルさんが本当に綺麗で、彼女を見ると涙が止まりませんて!お式の間中泣いてるのよ…。俺は幸せものです~って!……彼女が何度も涙を拭いてあげていたわ。
でも、それが微笑ましくって…。迂達赤のみんなは苦笑いしていたわね。俺も早く身を固めたくなった…なんてジフ君やテマン君に言われてたもの。ジフ君て、めちゃくちゃかっこいいのよ!ちょっとドキッとする位…。チェ・ヨンには内緒だけどね!
この2人もそのうち家族が増えるわね。家族が増えるってほんとに良いことだわ。でも…それを見せてあげられなくってごめんね…。私の愛する旦那様と子供達…。夢でも良いから2人に逢いたいな…。
お父さんお母さん…長生きしてよね!
また手紙書くわね!
1370年10月 ウンス
ーウンス…お父さんも、お母さんも幸せよ。あなたのお陰で…。目に見えるようだわ。チェ・ヨンさんと、孫達の姿が…ありがとう、ウンス…。諦めずに、こんなにたくさんのあなたの人生を綴ってくれて…。
ーああ、本当だな。母さん…。

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