向日葵 3 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

ウンスはチェ・ヨンに、ピョルの肩に付けられていた焼き鏝の話をする。
時代劇で観たことがあるのだ。あれは…

ーチェ・ヨン、あの子ね肩に焼き鏝で焼かれた跡があるの。これって…妓生の?

ー…はい。そうだと思います。

ーじゃあ、逃げて来たと言うことなのかしら?


ー追われておったようなので、そうかもしれませぬ。


ー…そうなの…。可哀想に…。




しばらくすると、ピョルが風呂から出てきた。

3人は息を飲む…。
先程まで、男のなりで薄汚れた顔をしていたピョルであったが、風呂から上がった彼女は、驚くほど美しかった…。

真っ黒で艶やかな長い髪…、漆黒の闇を思わせる暗さを秘めた潤んだ大きな瞳…。それとは対象的なシミひとつない絹の様な真っ白な肌…。魯国公主を思わせるような美しさを持つ娘である。



トクマンは、一目で恋に落ちた…。

なんだ!?胸がっ!イテッ…。


ーピョルさん、はっきり聞くわね。あなた、妓生の館から逃げて来たの?

ー……はい。両親が亡くなり、私は行き場もなく借金のために売られてしまいました。…でも、どうしても耐えきれず隙をみて逃げて来たのです…。

彼女の頬を涙が伝う。

ーそうなの…。わかったわ。ずっとここに居て良いのよ。ちゃんと仕事もしてもらうから遠慮しないで。離れに部屋を用意させたから、そこにどうぞ。トクマンくん、案内してあげて。


ーは、はい。さぁ、こちらへ。


ーでも…。


ートクマンくんにまた抱っこされて、無理やり連れて行かれたい?ふふふ。さぁ遠慮しないで。

ー…はい。ありがとうございます…。


この子はとても辛い目にあっていたようだ。本当に暗い目をしてビクビク脅えている。セラピーが必要ねとウンスは考えて居た。


ーチェ・ヨン、お願いあるの。


ー……はい。わかっております。彼女を買い上げて来いと言いたいのですね?


ーさすがチェ・ヨンね。このままあの子は逃げることは出来ないわ。隠すには美し過ぎて、すぐに噂になってしまうと思うの。女の私じゃ入れないんでしょ?お金は私の所から持って行って。あと店の店主も少し脅かしてきてね。それから…妓生の館で浮気したら嫌よ…。


そう言ってチェ・ヨンの頬にきっすをする。


チェ・ヨンは、少しムッとして…

ーあり得ませぬ。イムジャ以外の女人に目がいくなど…。

そのまま2人が抱き合い、長い口付けを交わしていると、足元にハヌルとパダがしがみつき邪魔をする。2人を抱き上げ、ほっぺにちゅっときっすをする。チェ・ヨンとウンスは笑みがこぼれてしまう。

ーさぁ、父上はお仕事へ行って来ますから、行ってらっしゃいのきっすをしてあげてね。じゃあチェ・ヨン、お願いね。

ーはい。お任せを。

チェ・ヨンは妓生の館へ出掛けて行った。



















にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村