開いた合わせから、サラシで巻いてある胸元が見えた。
ーイムジャ、この者はまさか…
ーうん、女の人ね…。
ーえ~~!女子ですか?
トクマンが本気で驚いている。
ーはいはい、二人とも出てて!
と、イムジャに睨まれる。
やはり…。何か違うと思うたのだが…。
はぁ~~!全く!トクマンは、本当に何をさせても鈍いのだ。
ウンスはこの娘を目覚めさせる…
ー大丈夫?ここは安全だから、心配しないでね。私は、医仙と呼ばれる医師よ。知ってる?
ーうぅ~ん…
は、はい、も、もちろん 存じております…。
ーお腹すいてるでしょ?まず、何か食べようか。
ウンスは、そう言って彼女にお腹に優しい食事を与えた。
ー遠慮なんかしないでね!どんどん食べて!
ウンスはわざと子供達を呼んだ。
ー早く食べないとなくなっちゃうわよ~!さぁ、あなた達も食べなさいね…。
ーいただきます…
ーあなた、お名前は?
ーピョルと申します…。
ーピョルさん、遠慮しないでたくさんたべてね!
ピョルは、このか細い身体のどこに入るのかと思う位、たくさん食べていた。
その後、お風呂に入るように促す。
ー着替えをここに置いておくわね。ゆっくり温まって。
ーは、はい、でも…
ーほら、良いから…
と、ウンスが服を脱がせると、背中に焼き鏝で焼かれた跡がある。まだ、最近付けられた物のように思う。
ーこれ…痛いでしょ?後で診てあげるから先に入って。
ー……ありがとうございます……。

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