向日葵 1 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

全くうちの親と来たら…!
見合いばなしを10も持って来るなんて!俺だってそろそろ身を固めたいさ!
でも、大護軍と医仙様を見ていると、見合いなんかじゃなくて、恋い慕う相手と一緒になりたいんだ。医仙様のような女子は居らぬかな…
そんな事を考えて、上の空で馬に乗っていたトクマンでしたが…


ー!おっと!お前、危ないじゃないか!死ぬ気か!?

トクマンが、もう少し手綱を引くのが遅ければ、馬に踏まれて居るところであった。

その男は、ばたりとその場に倒れてしまう。

トクマンは急いで馬からおり、男の様子を確認する。

ーおい!大丈夫か?おい!起きろ!

とても身体の線が細く、手を掴むと折れそうに細い…。顔を上げて見てみると、泥で汚れておるが、かなり青ざめているようだ。

トクマンは仕方なく、その男を抱え上げ、馬に乗せ、自分も後ろに乗り片手で支え落ちぬように気をつける。なんだろう…妙に柔らかいが…。

ん…?辺りが騒がしいな。

ーおい!早く探せ!逃げられたら、俺たちがどんな目に合うか…!

ーはっ!!

トクマンは知らぬ振りをしてやり過ごす。

この男…追われておるようだ。医仙様の所へ連れて行っても大丈夫だろうか…。しかし意識もないし、俺のせいかもしれぬし…。こんなに細い奴だ。俺に勝てぬであろう。医仙様にもお逢いしたいし、こやつを口実に使うか…。

大護軍の家へ行くと、今日は大護軍も休みで家におるようだ…。
………はぁ~…なぜだ?いつも忙しい大護軍が…。俺の人生は、いつも思ったようには行かぬのだな…。何かすればまた蹴り飛ばされる…。

ー医仙様にお願いが。

ーなんだ?そいつは誰だ?

馬から降りたトクマンが、男を肩に担ぎやって来たのだ。

ーそれが…

と、先程までの話をする。

ー追われておったのか?こいつが?

ーはい、大護軍…。しかも意識もなく置いて行くわけにも行かず、医仙様に診て頂こうかと思い参じました。

ーそこに、寝せておけ。イムジャを呼んで参る。

ーありがとうございます。




すぐに医仙様と大護軍がやってきた。

ートクマンくん、何やら拾い者したって?
この人?どれどれ…

と、医仙様が脈を診る。

何やら、ん~~?と首を傾げておる。

医仙様はいきなり、この男の胸の合わせを開きだし、大護軍に何をしておるんですか!と怒られておる。

ー痛いわよ!チェ・ヨン!違うの。ちょっと見て…。この人…。



                            



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