私ね、子供が産まれたわ！
最後の私の出産話聞きたい？
自分の病院に作った水中出産用のお風呂で産んだのよ。じゃ話すわね！
ちょうどチェ・ヨンがお休みの日の朝、陣痛が来たの。きっと運命なのね。去年ミンジュンを産んだばかりだから進み方もとても早くて、スムーズに進んだわ。テマン君に叔母様を呼びに行ってもらって、準備してチェ・ヨンと、お風呂に入ったの。今度のお風呂には座れるように段差を作ったり、力む時の為の手すりなんかも工夫をしたのよ。そこにチェ・ヨンに座ってもらって、私は彼の膝にまたがって座り首にしがみついてたの。私の一番好きな場所よ。チェ・ヨンの胸の中。ここで彼の子が産めるなんて幸せよね。陣痛が襲うたび彼が慣れた手付きで腰を摩ってくれて、収まると彼に全てを預け力を抜いていたわ。耳元で大丈夫ですかって。ずっと赤ちゃんにするみたいに、トントンて背中を叩いてくれるのよ。何度目かの陣痛で力んだ時、赤ちゃんの頭が出て来たの。チェ・ヨンと、2人で取り上げたわ。男の子よ！はぁ少し小さいけれど、仕方ないわね。チェ・ヨンの子だもの、大きくなるわ。へその緒を切っていつものようにチェ・ヨンに隣の清めのお風呂で、赤ちゃんを洗ってもらったの。もう、私より上手いくらいよ。叔母様を呼んでその子に服を着せてもらって外の病室で待っててもらったの。チェ・ヨンをもう一度入ってもらって同じ体勢になったの。チェ・ヨンが心配そうな顔してた。どうしたのです？今回はまだ痛いのですかって。うんうんと頷くともう一度力んだわ。そう…実はね双子だったの！6ヶ月の頃気がついたの。足が4本あるって！ふふ。おしゃべりな私が良く黙ってたでしょ？チェ・ヨンの手を取って、もう一人の子を取り上げたら、本当に驚いていたわ。この子は女の子。二卵性だったのね。イムジャどういう事ですか、知っていたのですね？双子だと…何故教えてくれなかったのですかって。ふふふ。その顔が見たかったからよ。愛しいあなたの涙。抱き締めておでこにKissしてくれたわ。これから大変よ！頑張らないとねチェ・ヨンパパ！
名前はね、女の子がハヌル(空)
男の子が パダ(海)と名付けたの。
天から来た私の子らしい名前でしょ？
それにしても双子ちゃんは本当に大変！でも病院や公園に来る、赤ちゃんの居るお母さん達がお乳を分けてくれたりするの。お金払えないからって。元々お金持ちからしかお金はとってないのに…。良い人たちに恵まれて私は幸せよ。
チェ・ヨンがね、育休とってくれたの。これも高麗初よね！王様にかけあったんですって。私が任務を完璧に遂行出来るのはイムジャあっての事。今イムジャが大変な時なので、ひと月休ませていただきたいって。
後から叔母様に聞いた話だと、家にいても仕事は出来る、休ませないなら任をとけと王様を脅したらしいわ…本当に私の事になると見境ないのよ…家政婦さん、増やせば良いだけなのに…と言いつつめちゃくちゃ嬉しいんだけど！ひと月も一日中一緒にいられるなんて初めてだったのよ！チェ・ヨンはとても良いパパで4人ともとても大事にしてくれる…。ポデギにミンジュンを入れて背負って、ハヌルとパダを左右に抱え寝かしつけてたわ。その後ろ姿をスジョンと笑いながら見ていたの。スジョン…結婚するなら父上のような優しくて強い人とするのよ。あなただけを愛してくれる人に出逢えるわ、必ずね。はい、私も父上が大好きです。でも父上には内緒ですが、母上の事はもっと好きですって。お母さん、私本当に幸せよ…幸せって涙が出るわね…ありがとう。。お父さん、お母さん、私も2人が大好きよ…。
また、絵を書いてもらったのよ。高麗で一番の絵師。とても上手でしょ？なるべく詳細に書いてもらったの。子供の顔わかるかな？飾っておいてね！
またね！
1361年6月 ウンス
また、絵が入っていた。今度の物はとても大きな絵のようだ。チェ・ヨンがウンスの肩を抱き片手に赤子をかかえている。その前にはスジョンとミンジュンであろう。ウンスも赤子を抱いていた。家族写真のようだ。王様の物とはまた、雰囲気の違う本当に微細な美しい絵であった。
2人の頬を嬉し涙が伝う…
ーあなた…
ーウンスや…お前は本当に俺達を喜ばせてくれる…。なんて可愛い孫達なんだ。
ーチェ・ヨンさんも本当に大きくてたくましくて…。この顔見て下さいな。優しそうな笑みを…。
2人は時間も忘れ、その絵と語らって居たのだった…。
おはようございます！
突然双子ちゃんが欲しくなり子供が4人になりました
チェ家の昔話も4人の子を…に変更しておいたのでお許しを
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