やたらと奴らが酒を継ぎにきて、呑まぬ訳にもいかず、浴びるように呑まされた。そのせいか?まぁ良い。楽しい宴会であった。イムジャとの契りもまた然り。何度肌を合わせても、初めての時のように俺を魅了する。俺のイムジャは見目麗しい天女である。誰にも触れさせぬ。
俺が寝ていると、典理判書、典理判書…と遠くから声が聞こえて来た。次に大将軍、大将軍と。あーうるさいと思って居たら隊長起きてくださいと。テマンだったのだ。
何用だと、しぶしぶ目を開けると、腹の上にミンジュンが。左の腕にはスジョン、右手にはイムジャが寝ておった。柔らかな身体の重みと暖かさ、そしてなんとも言われぬ心地良い香りに包まれふっと笑ってしまった。テマンが布団をかけてくれたようだ。俺がこの状態で起きぬとは…。殺されておる所だな。
テマンにどうしたのだと聞くと、こやつらが!と慌てておった。よく見るとイムジャの目と鼻の先にトクマンが寝ており、斜め上にはチュンソクがおった。こやつら、死にたいのか!いや、殺す!
テマンに、2人に猿轡を咬ませ布団で巻いて縄で縛ってもらい、朝までそのまま寝かせてやった。自業自得と言うものだ。油断も隙も無い、相変わらず懲りぬ奴らだ。俺を甘くみおって。
ミンジュンをそっと身体から降ろしてテマンに2人を子供部屋まで運んでもらい、俺はイムジャを起こした。寝ぼけ眼で、いつものように両手を広げ、俺の首にしがみつくイムジャをそっと抱き上げた。
寝てしまいすまなかったと謝ると、疲れて居たのにありがとうときっすをしてくれた。イムジャの重みを感じながら、俺はこのように幸せで良いのだろうか…ふと、疑問が湧いてきた。この国、そして忠義のためと申せ、数え切れぬほど人を殺めたこの俺が…少し恐ろしくなり手の中のイムジャが消えてしまわぬよう、力を入れ直した。
イムジャを布団に降ろすと急に目を開け、俺を引き寄せきっす、いや口付けをした。我慢が出来なくなるのでやめて下さらぬかと言うと、我慢しないでと嬉しい事を申してくれる。
赤子が居ても大丈夫なのは知っておる。しかし俺の我慢が出来ぬため、イムジャと赤子に何かあったらと怖くてそう頻繁には抱けぬ。その時イムジャが自分から服を抜ぎ出した。
腹が大きいから嫌なのかと潤んだ瞳で言われたのだ。あぁ、この方は本当になんと愛おしい方なのだろう。なんでも正直に思った事を話すと武士の誓いをさせられたので、毎日イムジャを抱きたいが、そのせいで腹の子に何かあってはと思うと怖くて出来ぬと申し上げた。
イムジャは涙しながら笑ってくれた。そんなに柔じゃないわと俺の胸に顔を埋める。それが合図のように俺の我慢が欲情に変わる。
イムジャ…俺の命尽きるその時まで、守り抜きます。いつも俺の隣におって下さい。
あの、愛すべき面々は翌朝、2人で力を合わせて立ち上がり、チョコチョコ歩いてチェ・ヨンの屋敷へ行き、謝りに謝ってようやく許してもらえ、布団から抜け出したのでした。それも、チェ・ヨンが正面から一気に鬼剣で縄だけを斬ったんです~
…2人…危うく、ちびる所でした…。チェ・ヨンをウンス絡みで本気で怒らせちゃぁ、いけません…。

…2人…危うく、ちびる所でした…。チェ・ヨンをウンス絡みで本気で怒らせちゃぁ、いけません…。くわばらくわばら…


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