出逢い…8 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

お父さん、お母さん、お元気ですか?今は何歳になったのかしら?
上手く手紙が届いたのかな?とっても心配です。でもそれを知るすべもないのよね…親より先に天に召された私を許してね…。


今日は、またまたビックニュース!!

私ね、恭愍王と魯国公主に子供を儲けてほしいと計画中だったの…。知っての通り、魯国公主はあと数年後、出産時に亡くなると言う歴史だわ。知ってるからこそ見過ごせないでしょ?!

その事を機に恭愍王も精神が崩壊してしまう…。その辺からおかしくなるのよ。そこが代わればチェ・ヨンも李成桂に殺されなくてもすむかもしれない…。そう思ったの。ここに来て直ぐの頃は歴史に触ってはいけないと頑なに守ってきたわ。

でも、ここに生活している人の意思なら、歴史を変えた事にはならないのでは?そのちょっとのお手伝いがしたい…そう思うようになったの。どうしても変えてはいけない歴史なら、天が私を亡き者とするでしょ?…それでも良かったの。チェ・ヨンにはその事を言えなかったけど…絶対に反対されるから…

彼はね、私から歴史を聞き出そうとしたことが一度もないの。先の事を知っても良い事はないと…悲しい運命なら立ち向かうまで、幸せな運命なら有難く身を任すまでと…。ただ、おしゃべりな私が、ちょこちょこっとアドバイスする事は多々あって、彼も呆れ顔で笑いながら、それはちゃんと聞いてくれるわ。それで何度も難を逃れたことがあるのよ。


私はスジョンを産んだ時思ったの。お二人にも私達のように子を持ち育てる幸せを味わって欲しいと…。
そしてやったわ!排卵日をキチッと計算し妊娠に成功したの!王妃様は一度妊娠した事があったからいつかは…と思ってたけどこんなに早くとは!

私は産科はあまり研修中得意ではなかったけれど、暗記物は得意よ!王妃様の妊娠中はスジョンを使って母親学級を開いたり、ラマーズ法を取り入れたり…。食事や運動にも気をつけてやっと今日陣痛が来たの!今から魯国公主と恭愍王が出産に入るわ。王様も周りに大反対されたのに、絶対立ち会うって!王命だ!文句のある奴は出てこい!って叫んでたわ。

ふふ。本当にあのお二人も深く愛し合われてるのよ。
そうそう、私の出産の後から、水中出産が流行ってね!もう迂達赤の隊員の奥様や、大臣達の娘さんとか、何組も出産しているの。そして今日お二人も挑戦するのよ。でももちろん医師の私の立会いのもとでね。

あっ!かなりお辛いみたい。また後でね…


お母さん、産まれたわ!男の子よ!お世継ぎが…!
あの時のお二人の顔…忘れられないわ…
思い出しても涙が出ちゃう。

私もお湯に入り、王妃様に最後いきんでもらった…。赤ちゃんの頭が出て来たので王妃様の手を取り2人で一緒に取り上げたの…。お湯から顔を出すと、とても力強く泣き出したわ!

スジョンと違うわね。さすが男の子。またもや周りが大騒ぎ!チェ・ヨンまで任務サボって居たのよ!ふふ。
あの時の王様と王妃様…。本当に幸せそうだった。お二人とも泣かれていたわ。
へその緒を王様に切ってもらって、赤ちゃんを預け隣で清めてもらったの。王様にも母親学級参加してもらってたから、お風呂の入れ方はバッチリよ。良いパパになるわね。

スジョンの良いお友達になると思うわ。
これから2人の成長がとっても楽しみよ。
楽しみだけど…

私は本当に運命を、歴史を変えてしまった…
この後どうなるのか不安もあるけど、もし罰を受けなければいけないのなら、全て私に降りかかります様に…私の愛する人達にその罰が及びません様に…。


お母さん、正直言うとね、怖いの…。この事で別の誰かが…と思うと。もしかしたら代わりに誰かが…相殺されてしまうのかも…でも後悔はしてないわ。あの時のお二人のお幸せそうな顔を見られて私も幸せなの。


お父さんお母さん、そこから私を見守って居てね!

スジョンももうすぐ2歳になります!
本当にチェ・ヨンそっくりで…
買い物に行っても、私の手を引くのよ…
ママ、そっちじゃなくてこっちよって…
あれを買い忘れてるわよ…とか…
これ買って~なんて言われた事ないの…
はぁ~   情けない…。          

                         1359年2月 ウンス


ーウンス…きっと大丈夫よ。ここから祈っているわ。だから泣かないで…
あなたは強い子のはずでしょ?
それにしてもチェ・ヨンさんに甘えてるのね。スジョンちゃんにまで!ほんとにあの子ったら…。

ーしっかりした旦那さんなんだよ。娘の婿と酒を呑むのが夢だったんだが…墓参りの時にでも一緒に呑みたいもんだ。

ーねぇ、あなた…魯国公主様って出産時にお亡くなりになったかしら?私の記憶と違うのよね。

ーあ~俺もそう思ったよ。確かお子さんを2人もうけて…王を長男に譲り、その後は恭愍王とお二人でのんびり余生を過ごされたと…

ー…そうですね。きっとウンスさんの知る歴史と今は違うんです。彼女の決意が歴史を変えたのではないでしょうか?

ーチェ・ヨンが李成桂に殺される?そんなこともあったかしら?そんな大事な歴史覚えていないはずないのに…。まさか、それもウンスが…?

ーあぁ、そうかもしれん。天が許してくれたんじゃないか?確かチェ・ヨンは長生きしたはずだ。

ーパソコンはお持ちですか?調べてみますか?

ーウンスがネットは必要よって契約してくれたんですけど、ほとんど使ってません。でも……調べるのは後で良いわ。今はウンスと話したいの。

ーそうだな…焦って知ったとしても俺たちには何もしてやれない。あの子が常に幸せであってくれと願う事くらいしか出来ないからな。

ーそうですね。わかりました。
私は、チェ・ヨンとウンスさんの子孫で本当に光栄です。お二人の事、お祖父様、お祖母様とお呼びしても?

ーユニさん…ありがとう。とても嬉しいわ。最高の誕生日プレゼントよ…。



2人は次の手紙の封を切った。








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