出逢い…7 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

2人は祈る思いで、次の手紙の封を切る…


お母さん!お父さん!お元気ですか?
無事に女の子が産まれたわ!
彼に似て本当に可愛いの!逆子だったから不安だっあんだけど…

この時代帝王切開なんてないから不安だったわ…でも彼がお腹のサランイに一生懸命話しかけてくれたみたい…良い子だからお母さんを困らせず元気に産まれて来いって。そしたらいつの間にか逆子が治っていたわ。ふふ!彼のおかげよ。

この時代、立会い分娩なんてもちろんなかったんだけど、でもどうしても彼と一緒に産みたくて水中出産にチャレンジしてみたの。多分、世界初よね!以前私のために王様が典医寺にお風呂を作って下さったからそこで産むことにしたわ。

ついでに隣に清め用の物をもう一つ作ってもらったの。シャワーがないからその代わりね。みんな初めての事だから大反対!水の中で赤ちゃんが窒息して死んでしまう、な~んて…羊水を知らないんだから、仕方ないわよね…。

何度も危険はないと説明してやっと受け入れてもらったわ。これなら自分で産んでお風呂で綺麗にしてあげれる。チェ・ヨンも心配ではあったと思うけど、医師である私を信じ意見を尊重してくれたの。それに立ち会いもとっても喜んでくれたのよ。自分からお願いする所でした…ですって!

でも、産む時は出血があって、嫌だと思ったらお風呂から出ててねと言ったら、イムジャの血が嫌だなどと、そんなことは絶対にあり得ませぬって…。ふふ。優しい人でしょ?

いざ、出産当日、初産だから10分置きになるまでかなり時間がかかったわ。彼が遠くに任務で行っている日で、テマン君(彼の直属の部下よ。彼が居ない時はいつも代わりに私を守ってくれているの)が急いで彼を呼びに行ってくれたの。

陣痛が本格的になった頃、ちょうど彼が一晩中馬を走らせ、息を切らせて帰って来てくれた。あの時の安堵感…やっぱりこの人が居ないと私はダメなのね…。お母さん、不思議ね…そっちではずっと一人でも普通に生きていたのよ。

淋しさを感じる事もなく。それなのに自分の命と引き換えに出来るほど愛する人に巡り逢えた途端、彼が居ないと心にぽっかり穴が空いちゃうなんて…。こんなに弱くなかったのに。お母さんもそうだった?

鍛冶屋に作らせたクランプに似たものやハサミ、手縫いなど出産の準備をして着替えてから2人でお風呂に入ったわ。外には典医寺のお医者様が居たみたい。これは後から知ったの。心配性の彼が頼んでいたみたいね!お湯の中は暖かくて痛みが和らいだわ。でも陣痛の波が来るとやっぱり痛くて、彼にしがみついたわ。

チェ・ヨンは腰を押したりさすったりしてくれたの。そして自分を噛んでも叩いても何をしても良いからって…心配そうな目で私に言ったわ。いよいよ産まれそうな時、彼に椅子になってもらって、後ろから抱きしめてもらったの。

彼の腕を力一杯掴んだから怪我をさせてしまったわ…産まれでたサランイを両手で抱き寄せ、お湯から顔を出すと、すぐに元気に泣き出したの。そのオギャーの鳴き声と共に、わ~!わ~!ってあちこちから歓声が聞こえて…


チェ・ヨンを見ると微笑みながら涙で潤んでいたわ。そして私とサランイを抱き締め何度も何度もありがとうって。2人とも泣きながら、とにかくへその緒を切らなくちゃってクランプで止めて、彼に切ってもらったの。なぜだか外は大騒ぎ!叔母様だけじゃなくテマン君に迂達赤のトクマン君、もちろん隊長のチュンソクさんも…ふふ!それに王様や王妃様までいらしたの!

私とチェ・ヨンとサランイが着替えて出て行った時には、サランイの取り合いになったのよ。もちろんチェ・ヨンが渡すはずもないけどね!王様なんかね、王命だ!サランイを抱かせなさい!って言ってたわ!

チェ・ヨンも涼しい顔で…そのような王命は聞けませぬ、こんな不届きな臣は任を解いてくだされ、な~んてここぞとばかりにお願いしてたけど。

私の初めての出産はこんな感じよ。とても良い経験だったわ。お母さん、お父さん…産んでくれてありがとう。

追伸~名前決まりました!
王様と王妃様に頂いたのよ!
チェ・スジョン
水晶「宝石のような子に」と言う意味らしいわ。スジョンの成長を願っていてね!

                           1357年6月ウンス


また、絵が同封されていた…。ブーッ!!3人で、大笑いをしてしまった!
なんと、今度はウンスが書いたようだ。チェ・ヨンに抱かれているスジョン???…
余りに下手で人だと言うことしかわからない!

ーあの子ったら…昔から美術はダメだったのよね…あはははっ!ここまで下手だったかしら?

ー本当だな。理数系は本当に強いのに…それにしてもこれはないな…ははは!

ーウンスさんて面白い方だったんですね!

3人は涙を流して笑った…
おめでとう…ウンス…

そしてありがとう…









小説では、王がウンスに何か不便な事はないか聞いた時、ウンスは熱いお風呂に入りたいと言ったので、その日のうちに典医寺のウンスの部屋の近くにお風呂工事が始められたんですよね。それを生かしてみましたよ~ニコニコ
そして、ウンスはいろんな出産方法知っていただろうと水中出産試みました!これならチェ・ヨンも参加出来るし、他の医師がウンスの出産シーンを見ることもなく…
そうですヤキモチ焼きのチェ・ヨンが嫌がるかなと思って2人だけの出産にしてみました~

本日はここまでで~す


そのうち辻褄合わない事も出てくるかと思いますがその時は笑ってお許しを


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