長い夜…23 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

ーもうやめて!

ウンスは二人の間に割り込み、キ・チョルの手を掴んだ!

ーお願いよ!チェ・ヨンには何もしないで!私が行くわ!天界に一緒に…だからやめて!

ー医仙!なにを!凍りついてしまいますぞ…

キ・チョルは慌てて手を離す。

…が、キ・チョルも力を使い果たしており、丹田にはほとんど気はなく、その場に倒れてしまった…


ーチェ・ヨン!チェ・ヨン!大丈夫!?
嫌よ!逝かないで…

ウンスはチェ・ヨンの顔に触れ…そして首の脈を確かめた…氷のように冷たくなっていて、あまり脈は感じられなかった…

ーウッ…

チェ・ヨンは身体が動かず、話すことも出来ないでいた…


イムジャ…泣かないで下さい…私は大丈夫です…イムジャを置いて…死んだり…しま…せぬ…ただ少し…眠いだ…け…


ウンスは冷たくなったチェ・ヨンに、必死に心臓マッサージと人工呼吸を繰り返す。そして着ていたマントを脱ぎチェ・ヨンに掛け身体をこすり温める。

ー嫌よ…だめ!チェ・ヨンお願い…一人にしないで!私を守ってくれると言った武士の約束…忘れてないわよね?ねぇチェ・ヨン…?嫌よ!

涙が止まらない…
ウンスの頬を涙がほろほろと流れ落ち、チェ・ヨンの頬を伝う…

暖かい…薄れそうな意識の中でチェ・ヨンは感じていた…。

ウンスは彼の心臓の鼓動を聴こうと胸に耳を当てた。

ドクン……ドクン……ドクン…

ゆっくりではあるが、心臓は動いていた。

ウンスはホッとする…

ーチェ・ヨン!眠らないで!絶対助けるから!

ウンスはチェ・ヨンを抱き起こし、自分の体温で温めようと、着ている服の胸元を開きチェ・ヨンをかき抱いた…

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