自分を肩に担いでいる男の背中を思いっきり殴り、足をバタつかせ大声を出して暴れた。
ーちょっと、痛いじゃない!止めて!下ろしてったら!聞いてるの?
男は少し怯む様子を見せたが、止まる気配はない。頭に来て、足で思いっきり蹴りをいれた!
うっ!
みぞおちにヒットしたらしく、立ち止まった。その隙に脇腹を何度も殴る。
我慢出来ず、その男はウンスを掴む腕を緩めた。
チャンスとばかりに、ウンスは飛び降りた!
足の小刀を素早く引き抜く…
私もなかなかやるわね、などと思っていた。
ー近寄らないで!あなた達、私が誰か知っていて誘拐したの?チェ・ヨンはどうしたの?
ー馬鹿な事はやめて、大人しく一緒に来い!
ー質問に答えなさい。
ー…もちろん知っている。天界の医員、医仙だ。チェ・ヨン隊長か?フッ!さぁ、仲間に殺られたんじゃないか?俺達は知らん。お前を連れて行かねばならぬ。さぁ、来るのだ。
チェ・ヨン…お願い無事で居て…
ー嫌よ!
そう言って、前にチェ・ヨンを助けた時の様に、自分の首に小刀を当てる…
ー私に触れたら、死んでやるわよ!私に死なれたら困るんじゃない?嘘だと思う?私にそんな勇気はないと?はっ!私はね、キ・チョルなんかと天門をくぐる位なら、今ここで死んだ方がましなの!
チェ・ヨンと離れる位なら…
最後の声は独り言だ…
少し力を入れて首の小刀を動かす。
チェ・ヨンに貰った剣は、ウンスの真っ白な柔肌に一筋の血を流した…
黙家達は怯んで居た。
まさか本気とも思えなかったのだが、本当に血を流して居る。
ーくそっ!もう馬車はすぐそこなのに…
おい!やめろ!商品に傷をつけると俺達が雇い主に殺される。無傷で連れて来いとの命なのだ!
…良かった…殺す気はないようね…キ・チョルはやっぱり私と天門をくぐる気なのね…
真っ平ゴメンよ!さぁてどうするか…
ーじゃ私をここにほって置いて!あなた達の親分には私をキ・チョルに渡して来たと言えば良いでしょ?どうせキ・チョルは天界へ行くつもりだから、もうあなた達と会うこともないと思うわ!早く決めなさい!
私をここに残して行くか、死なせるか…
どっち?
男達はウンスの気迫に圧倒されていた。
顔を見合わせ、ウンスにわからない言葉で話していた。
ー…わかった。徳成府院君の元へお前を連れて行かぬなら、この場で殺しても良いのだが…お前の気迫に免じてここに置いてゆくことにする。面白い奴だ。
して、本当に徳成府院君は天界へゆくのだな?もし嘘であったなら、黙家が必ずお前を探し出し殺す。良いか?
ウンスはホッとしたことを悟られない様に小刀に再度力を入れ直し、もう一筋血を流す…良く切れるので全く痛みは感じない。
ーもちろんよ。この状況で嘘などつかないわ…でも本当に開いたらの話よ?私の計算では今日開くは……
はっ!?
目の前の男が突然倒れた!
チェ・ヨン、カッコ良いですねぇ~



ため息ものです

私の大好きな1枚はこれです

iPhoneの待ち受けになってます

そしてワールドカップ

日本頑張れ~~

前半1ー0でなんと日本

本田がやってくれました



