消えた小さな命…16 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。

イムジャ…イムジャにそのような顔をされたら俺は…俺にはもう何もかもなくなってしまう…
チェ・ヨンは自嘲気味に笑った…

ーこやつを鎖で縛り付けるのだ!

はっ!

ーかなりの雷功の使い手だ。しっかりとした鎖を使うのだ。

キ・チョルが笑いながら話す。


チェ・ヨンは重々しい鎖に繋がれ、回りを私兵達に取り囲まれ歩かされている。

千音子がチェ・ヨンを引き止め、兵に身体を調べさせる。

腰から小刀を取られた。千音子が他には?と言う顔でチェ・ヨンを見る。

仕方なく右足を出した。
ここにも小刀を忍ばせている。

ーそれで全部だ…

チェ・ヨンはウンスを質に取られているため、逃げる気もないので落ち着いている。
もともといつ死んでも良かったのだ。
しかし今はまだ、死ねぬ…

キ・チョルはイムジャを傷付けつもりは、もうないようだが…大丈夫だろうか…

そして、馬に繋がれている、罪人を運ぶ鉄格子の牢の中に入れられ、のんびりと腰を下ろす。


キ・チョルは、慶昌君の部屋に入りすでに息耐えている慶昌君の布団をまくった。

慶昌君の横に座り、来ていた服の合わせをめくる。火苦毒を飲んだ後がある…

このガキ…まさか自分で飲んだのか…?
それとも本当にチェ・ヨンが?


後ろから千音子が歩み寄って来た。


ーチェ・ヨンの刀です。


キ・チョルは立ち上がり剣を受け取る。

ーこれが鬼剣か…

剣を抜くとき、なんとも言えない音が響く。手入れの行き届いた剣だ。

ー赤月隊の隊長がチェ・ヨンに譲ったという剣です。

キ・チョルは、その剣先を慶昌君にサッと向けた。

ーチェ・ヨンに飲ませるはずの毒を、このガキが飲んだ。

ーチェ・ヨンが飲ませたのでしょう。

ーそう…人間だったら生き残るためにはそうするしかないな…

奴が…?
おそらくチェ・ヨンの仕業ではないのではないか?
このガキがチェ・ヨンを守るため己で飲んだのでは?奴にはそれほどの価値があるのか…?

ー実は違うのですか?

ー医仙は?

ー舎妹と一緒におります。





ウンスは後悔していた。どうしよう…私のせいでサイコが捕まっちゃったわ!
あの時彼の手を離さず一緒に逃げていれば…
時代劇だと死刑よね?島流し位で終わる?
あの家から1歩も出たらいけないあの子を連れ出しちゃったのよね?それに、謀反がなんとかって…そんなこと、彼はしてないじゃない!やっぱり死刑?
でもチェ・ヨンは長生きのはず…なんかおかしいわ。私がタイムトラベルして来たから?チェ・ヨン将軍がこんなところで死んじゃったら…
なんとかしなきゃ…さっきの悲しそうな目を思い出すと胸が苦しくなる…
私、どうして目を逸らしてしまったの?


ーそんなはずないわ…歴史はそうじゃないもの。私の知る限り、チェ・ヨン将軍は長生きしたもの。と言うことはこの件じゃ死なない?

心の中の思いが口から出てしまっていた。
もう、半分泣きそうだ…お願い…死なないで…また胸が痛む。

火手引が怪訝な顔でウンスを見る。

ー本当に将来の事を知ってるの?
天から来たから?

ー記録に全部出てるの。
 
ー私の事は?その記録に火手引の事はなんて書いてあるのかしら?火功の高段者の火手引のこと。

その右手の手袋を取り、障子に火を放つのをウンスは驚きの眼で見ていた。
今は貴女の事などどうでもいいし、貴女のような小者は歴史に残らないわよ。

ーそれとも男に大人気の乙女だったとでも?ふふ

ー本当になんかおかしいの…
少しずつだけど、私の知っている歴史と違うの…チェ・ヨンはこのまま連れて行かれたらどうなるんですか?

ー大反逆者として?死ぬわね…
それも凌遅刑でね…
多くの人の前で柱に縛られ肉を少しずつ削がれ、一気に死なせないで少しずつ、徐々に…耐え難い苦痛の中でゆっくりと死んでいくようにするの…


え…そんなのダメよ。なんとかしなきゃ…

ー裁判とかないんですか?私、証言出来るのに…確かに人を斬る殺人者かもしれないけど、反逆は計ってないわ!
私がそばで見てたんです!

そうよウンス…彼を側で見てたじゃない…
今彼を救えるのは私だけよ。

ー私じゃなくて舎兄に頼んで。

ー舎兄って言ったらあの…?

蛇のような男ね…会いたくないけど仕方ない。

ー王はダメでも舎兄なら助けられるかもよ。

それを聞いてウンスは即キ・チョルに会いに行こうとする。

ー頑張ってね、 私もあの男に死なれたら嫌だわ。

ーところで舎兄って弱点とかあるんですか?

ー弱点?フン、それがわかってたら私がとっくにやってるわ。
あっ!これ、一つだけ。
絶対弱みを見せないこと。うちの舎兄は弱いものを見ると虫けらみたいに踏みにじるから。

ウンスはXーWOMANの言葉を噛み締め、チェ・ヨンを助けるため、蛇と闘いに行った。



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今日はお布団干して、掃除も終わったので、花男もう一度見ながら(TV)、ポータブルDVDで信義見て更新してます音譜
なので、誤字脱字お許しをガーン
…もともと多いですが…あせる
すみません_| ̄|○

娘も私も花男は漫画からのファンなので(全巻持ってまっせにひひ)日本の道明寺司バージョンも好きですが、もちろーんク・ジュンピョバージョンも大好きですドキドキ
私は、イ・ミンホSSIの声が大好きなので、韓国語で観るのですが、娘はいつも日本語にしちゃうんです。そしたら、なんと!?名前が日本名になってました!!司につくしに花沢類叫び昨日気付いた……。

え~~~!?そんなのあり~!?

って皆様ご存じですよね汗知らなかったのは私だけ…本当にびっくり目
おいっ!!ってちょっと思っちゃって(笑)

ってなわけで、皆様も梅雨の晴れ間を楽しんで音譜

アンニョンパー




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