少し行くと、草が生い茂り横には小さいが川が流れ、ウンスを隠す事も出来よう大きな木もある、なかなかの場所を見つけた。
ウンスを起こさぬよう、ゆっくりとチュホンの歩を緩め、二人を結わえていた紐を解く。イムジャをどうしようか…
うーん?揺れが小さくなったわね。もう駅に止まる?次で下りなきゃ!乗り過ごしちゃうわ!これ最終なんだから…!あーーもう呑み過ぎなのよ!またタクシーになっちゃうじゃない…ウンス!
ウンスはまだ半分眠っているのに、長年の癖で、立とうとし、その両足には何も触れるものがなく、空を踏み、前に倒れそうになる。
慌てたのはチェ・ヨンだ!この方はいきなりどーしたのだ?!
すかさずチェ・ヨンがウンスを支えたのだが、ウンスが目を覚まし頭をあげたもんだから、チェ・ヨンの顎を強打した!
ーいたっ!?
ーいててててっ!はっ!夢だったのね。終電乗り過ごしたかと…あははっ。チェ・ヨン大丈夫?
自分の頭をさすりながら後ろを振り向くと、唇が切れていて、少し涙目のチェ・ヨンが居た。
ーチェ・ヨン、大丈夫?…麻酔なしで縫った時も、刀で斬られていても痛いなんて言わなかったのに…そんなに私の頭堅かった??ププッ!
唇から血が出ちゃったクスッ!ほんとにごめんね、今消毒するからね。
この人から痛いなんて初めて聞いたわ。
笑ったらプライド傷つくわよね。顔がにやけちゃうけど、我慢よ、ウンス…ププッ!
そう言って、チェ・ヨンに支えてもらいながら、チュホンの背に後ろ向きに座り直し向かい合うと…
チェ・ヨンの両頬を包みこみ、自分の方に引き寄せ、軽くキスをしながら、優しく舌で血の出た所を舐め、吸い取ってゆく。。
唇から離れ、
ーんー止まったみ…
そこまで言うと、チェ・ヨンに口を塞がれた…いきなり唇を割り舌を絡めてくる。まだ少し彼の血の味がする。
この人はどうして…はぁ…
キス一つでこんなにも私を虜にする…どこで覚えたの?こんな甘いキスを…
彼の手が胸元に滑りこもうとしていたので、両手で止めた。
だが、ビクとも動かない。力で敵う相手ではなく…
私はだんだん力が抜けてしまい倒れそうになるのをチェ・ヨンが腕を取り抱き寄せてくれた。
ー大丈夫ですか?
チェ・ヨンが嬉しそうにクスッと笑いながら聞いてきた。
ーはぁ…チュホンから落ちたらあなたのせいよ!力が抜けちゃったじゃない。ここで休むの?じゃ、降ろして。チュホンがゆっくり休めないわ。お腹も空いたし私達も少し何か食べましょ?かなり体力回復してきたわ。うんうん!お酒はダメよねって…あー!そんなに睨まなくても冗談よ…冗談…
チェ・ヨンは先にチュホンから降り、ウンスはチェ・ヨンの首を抱き寄せ、そっと両腕で抱えられチュホンから降ろされた。
チェ・ヨンはウンスを抱いたまま、木の下へ行き、ウンスを包んで居た毛布を取り下に敷き、そっとウンスを降ろした。
ーありがとう。
チェ・ヨンはウンスを見て微笑みながら、2頭の馬を繋ぎ、休ませた…
おはようございます

寝不足が祟り

昨夜は11時には落ちてました

明日はやっと休みなので、花男見ながら
書き溜めようかなと

嬉し楽し金曜日

お天気はイマイチですが、気分は
晴れやかに

今日も一日ファイティン

