長い夜…9 | 信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

信義〜♪ 私の中の3巻…(シンイ・二次小説)

シンイの二次小説を書かせて頂いております。
読み終わった後に、心がほんわかあったかくなるような、物語を綴っていきたいです。



ー私の時代のこの国の名前はね、大韓民国と言うの。略…短く縮めると、韓国と言うのよ。今は高麗というでしょ?

ーはい。

ーキ・チョルの持っていた華佗の遺品と言われている手術道具に、刻印、あーっと、印鑑みたいなものね。これはどこそこで作られましたみたいな事を記す印。
…それが彫られていたのよ。
MAIDE IN KOREAと…

ーそれはどういう意味なのですか?

ー韓国で作られましたって、西洋の言葉で彫られていたの。その意味がわかるかしら?

ー…華佗の手術道具が、イムジャと同じ世界のもの…と言う事ですか?驚いた声でチェ・ヨンが言う。

ウンスは、チェ・ヨンにくるっと180度回されチェ・ヨンの方を向かされた。
うんうんと頷く…
チェ・ヨンは、ウンスの顔が見たかった。
素直なお方なので顔に全ての答えが出る故…

しばらくチェ・ヨンは考えていたが、ハッとしてウンスを見た。

ーまさか、イムジャが華佗?神医と言われる華佗その人なのか?

ーわからない…私の他にこちらの世界に来た外科医がいなければそういう事になるかもしれない。
お腹切り開く手術なんてそう~~~とう、先の話よ。

ーでも華佗は随分と昔の御仁…
えっ!?まさか、イムジャはこの高麗よりももっと前の天門をくぐる事になるやもしれぬと?

ーうん。チェ・ヨン、さすが頭が良いわね。そうなの。そうなってしまうかもしれないの。だから天門に近付きたくないの。
近付かなければ天門をくぐる事もないでしょ?
それにね、キ・チョルと戦う危険を冒して明日…もう今日ね、現代に行けたとしても、父と母には逢えないわ…田舎に住んでるんだもの…あー、あの時代でも、逢いにいくのには時間がかかってしまうということ。天門のある場所から遠くに住んでいるの。行ってる間に閉まったら困るでしょ?
電話…んー遠くからでも話したい人の声が聞ける道具かな?天界語って相変わらず説明が難しいわね。
電話しても良いんだけど、隊長の部屋にバッグ忘れてて、お金がないから電話も出来ないし…貴方と離れたくないから一緒に行ったとすると、大変なことになっちゃうかもしれないしね。病院になんかあなたを連れて行ったら即逮捕ね…はぁ~~

ー何故ですか?大変って?

ー貴方が誘拐犯だからよ…クス
指名手配されてるの。この高麗よりずっと広くね。写真…あーえっと本当にそっくりな人相書きが貼られててすぐ逮捕されちゃうわ。恰好もこんなんだしね。目立ち過ぎ。それでなくても、貴方は目立つんだからフフッ

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チェ・ヨンと生きると決めた時、覚悟は出来ていたわ。今はチェ・尚宮さんが私のお母さんよ。お父さん、お母さんごめんね。でも、なんとかして私は幸せな結婚をしたってこと、知らせたい…王様に絵を書いて私がハングル書けばうちの親でもわかるかしら?
無理か…タイムトラベルなんて信じる方がおかしいわよね。

チェ・ヨンはウンスを心配そうに見つめていた…

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あの時天門に行かず、戻れば…

と言う、妄想です!

では今日もファイティンべーっだ!