レジで初老のお客様と会話していたら、「もうこの店に通って50年になるな」という話をされました。
50年・・・長い。とてつもなく長い。「ありがとうございます。」下げた頭が上がりません。
半世紀です。このようなお客様のご贔屓の愛情によって店は存続しているのを実感します。
そういってみると確かに長年のお客様が多いです。
「僕が小さい頃はこの街のあそこがどうで、春光堂はこうだった」
というような、私が知らない街の話、店の話をしてくれます。
身内で聞く話と違った見方で話してくれるので、聞くのが楽しみであったりします。
私の小さい頃も知っていたりするので、恥ずかしかったりもしますが・・・
また、長年のお客様には、お年を召して、足が弱って来ているのにも関わらず、ゆっくりゆっくり遠くからバスを乗り継いで、やってきてくれる人が何人もいらっしゃいます。お茶を出したり、椅子をだして腰掛けてもらって休んでもらったりと、精一杯のおもてなしはさせて頂くのですが、わざわざ寄ってもらtって元気な顔とお話を聞けるのは本当にうれしいことです。
しかし、そういった温情に甘えることなく、店舗の運営を工夫して、喜んでもらうようにしなければなりません。そして、これから50年通い続けてくれるお客様を、私も増やしていかなければなりません。半世紀のお客様からそんなことを感じました。