定期的に「ハッピーキッズ」さんと一緒になって「読み聞かせ会」をやっています。
もちろん、子供が喜んでくれるのは嬉しいのです。
そして本が好きになってもらえばいいなあと思います。
しかし、一方でこの取組みで果たして子供が本好きになるだろうかと疑問があります。
相手しているのは小学生未満の子供ばかりです。
小学生以上になった時に、楽しそうに本を読んでいる姿が容易には想像できないのです。
園児たちはまだ大人の手の届く範囲にあり、大人が与えるものに素直に喜んでいるのかしれません。しかし、小学生になるとテレビやゲームの誘惑が多いなか、読書の時間がきちんととれるでしょうか。
今回の読書会で、「大人が読書する習慣がないのでは、子供は読まない」との意見が出ました。大人が積極的に本を読む姿をみて、子供は真似をして感化され、読む喜びを見つけると思われるからです。大人が仕事を終えた後にテレビとビールで、子供は読むでしょうか。読書は習慣化するまでが時間かかると思うのですが、大人がやらないようなことを子供に願っても実現はとても無理でしょう。読み聞かせだけでは難しいと感じます。読書をすすめる取組みには、やはり大人が子供の前で楽しく読む習慣をつくるということにあるかもしれません。