「言語技術」が日本のサッカーを変える | 春光堂書店 公式ブログ

春光堂書店 公式ブログ

甲府市の商店街にある春光堂書店のブログです。
大正7(1918)創業。
店頭での地域書店ならではの取り組みや
朝会や勉強会の主催など、精力的に活動しています。
月-土9:00-20:00  日燿休み  祝日はお問い合わせ下さい。

31978185.jpg某プロサッカーチーム社員のお客様が来ると必ず何冊かまとめて買っていかれます。当店の常備図書になりました。意欲のある子供(その親)にプレゼントするだそうです。「自分も子供の頃にこの本と出会っていればなあ。」なんてことをおっしゃっていました。

欧州のチームが強くなる背景には何があるのか。日本のサッカーを強くするためには何が必要なのか、といったことが書かれています。「技術の獲得だけでは追いつくことのできないものがある。自分の考えを言葉にして、相手に伝える技術が必要なのだ」と、様々な事例を用いて説明しています。また、何故成功したのか、失敗したのかを考え、それを論理的に言葉にする技術がないと、プレーの質は上がらないといったことも述べています。

日本がこうなったのは、「あいまいさ」をそのままにして、ただ「何となく」やっている(蹴っている)といったことがあげられるので、新しい教育の方法に取り組んで、学校で実践をしておられます。

出てくる事例には、頷ける箇所が沢山出てきます。サッカーに限らず、何をやるにせよ、子供が成長していくには、これは大事な教育だよな。と思いました。新書のページ数なので、深く突っ込んだ内容までには及んでないので、色々詰め込んだ雑多な感じもあったりしますが、この本が向いている方向や感じはよく伝わってきました。

そして何より、このような本をプレゼントしてくれるようなサッカーチームは羨ましいと思いました。
サッカー観戦は好きですが、この先10年後のサッカーも楽しみになりました。

30930509.jpg
(ちなみに、この本でも紹介されていた、三森ゆりか著  「論理的に考える力を引き出す―親子でできるコミュニケーション・スキルのトレーニング」も当店にありますよ~)