直しているつもりだけど壊しているのかもしれない。 -7ページ目

直しているつもりだけど壊しているのかもしれない。

ハーレーに乗り始めて15年経ちました。

組み立てた時のことを考えると、はずすのも面倒だなぁと思いつつ、ここまでやったんだからはずしてみることにしました。

真鍮ブラシでカーボン除去。結構きれいです。


既に十数年前になっちゃいましたが、ハーレー本体は中古で買いました。

前のオーナーもそれなりに弄っていたようで、カム交換しようとしたら既にEV3が入っていたり、とかそう言う事もあったので、もしかしてボアアップとかオーバーサイズ入れたりとかあるかもな~と思っていましたが、ピストンにはSTDの刻印が。

2年前の帰国時にパーツをそろえた時もここが引っかかっていてピストンとかリングとか悩みの種でしたが、ようやく解決。

冬眠鉄馬

ピストンリングのみ交換です。

3点セット。

冬眠鉄馬

二番目(真ん中)のリングのみ上下(裏表)あり。

目印のドットを上向きに。

冬眠鉄馬

シリンダーも耐熱塗料を塗りなおし、紙やすりで軽くホーニングします。

冬眠鉄馬

ようやくシリンダーヘッドに辿り着きました。

シリンダーヘッドを留めているボルトは12角の1/2。

手持ちの工具を見てみましたが、1/2サイズは6角のソケットしかなく、ラチェットレンチは12角なものの、ヘッドをばらすには心もとない。

と言う事でホームセンターに足を伸ばし、このソケットのみ単品で購入。

ボルトは4箇所均等に緩めないとスタッドボルトが歪む恐れあり、との事なので注意。


冬眠鉄馬


途中の写真が無いですが、リアのシリンダーをはずし、


冬眠鉄馬


フロントもはずし、でスカスカになりました。


冬眠鉄馬

ロッカーアーム周りのボルトをはずしていきます。

写真から見て手前側のボルトがロッカーアームの軸の抜け止めも兼ねています。


冬眠鉄馬

軸を抜き、ロッカーアームをはずします。

ロッカーアームが外れると、プッシュロッドも抜くことができます。


冬眠鉄馬


エボのプッシュロッドは長さの差が無いという話ですが、念のため同じものを同じ場所に戻せるように、どこから抜いたかわかるように目印を付けておきます。


冬眠鉄馬

前回はカム交換した時でしたが、ロッカーカバーの分解は7・8年ぶり、2回目です。
エボのロッカーカバーはアウター・スペーサー・インナーの3ピース構成で、下の写真はアウターとスペーサーをはずしたところです。



ここでバルブ開閉の機構を簡単に説明すると、
①下の矢印のところの下のプッシュロッドがロッカーアームを押し上げる。
 ロッカーアームが軸に沿って回転。
 反対側のアームがバルブを押し下げる。
②プッシュロッドが下がるとバルブを押し下げる力がなくなるので、バルブスプリングの力により、バルブとロッカーアームが元の位置に戻る。
です。



バルブ側に寄った絵。


プッシュロッド側に寄った絵。

 配線引きなおしもようやく目処が付きましたので、エンジン周りに手をつけ始めました。
最初は手を付けずに、そのままでもエンジンかかるんじゃないかな~なんて軽い気持ちでいましたが・・・吸気側からバルブを覗いてみると・・・う~ん、結構重症そう。

 
 
 ヘッド自体はエデルブロックのパフォーマーヘッドを事前に購入していたので、交換すれば良いのですが、やっぱり一回開けといたほうが良いとの結論に。