皆さま、こんにちは!いよいよ秋めいてきましたね。
昨夜の中秋の名月は、東京ではとても神秘的に見ることができました🌕
皆さまの地域では、いかがだったでしょうか?
 
 
さてSpringでは、日々刑法性犯罪規定に関する勉強や
性暴力関連ニュースをキャッチアップし、
スタッフ内で共有し合うことで皆で協力しながら
アンテナを張り巡らせています^^✨
 
先日のスタッフミーティングでは、
いつもお世話になっている寺町東子弁護士をお招きして
性犯罪の「公訴時効」について、
基本の「き」を学びました。
 
今までも、継続的に実施してきました。
「公訴時効(こうそじこう)とは刑事手続上の概念で、
犯罪が終わった時から一定期間を過ぎると公訴が提起できなくなることをいう。 
時効の一種である。」
公訴時効に関する参考はこちらから。
 

ちなみに、

「強制性交等罪=10年、強制わいせつ罪=7年 を過ぎたら刑法では罪にならない」

です。

Springでは、性犯罪の公訴時効が被害実態に見合っておらず短すぎる!

と考えており、性犯罪における公訴時効の撤廃または緩和を目指しています。

 

 

それでは、なぜ、みんなで勉強会をするのでしょう?

 

一緒に活動するスタッフ同士の知識レベルを一定にすることもありますが、

スタッフ一人一人、同じ事柄に対する考え方が異なり

それを知り合う事が大切だからです。



正解は、ありません。

 


「私は、こう思うけど、みんなどうかな?」と話し合える空気を作ること、

そうすることが実際のロビイングなどの現場で、

自信を持って話せることに繋がります。

 

論理的思考と実体験(感情的な部分)をセットで話せるようになれば、

最強です★

当事者の声が、社会を変えることを、私たちは知っています!

 

 

本やネットでの勉強も大事ですが、

内容の性質上知らない内に心身へ負担がかかります。

上手にリフレッシュしながら、引き続き活動をしてまいります^^

 

 

▼お問い合わせ先:一般社団法人Spring事務局

info@spring-voice.org

**ーーーーーーーーー*ーーーーーーーーー**

性被害を司法に届け出ても、よくあることで捜査や裁判は難しいことと言われてしまう現状があります。

実態を明らかにし、当事者一人一人の声を届けるロビイングや広報を通じ、問題の解決を目指しています。

活動資金の応援をお願いいたします。

 

会員募集!寄付金募集! 詳細は、こちらから^ ^ 

あなたの応援が、私たちの励みになります。

ありがとうございます。

 

こんにちは、私は、日本で犯罪被害者支援に携わっている臨床心理士です。

今回、Springの皆さんと一緒に、英国視察に行かせていただきました。

 

(中長期的被害者を対象に支援している、レイプクライシスセンター。

訪れたクライアントが、落ちつけたりエンパワメントされる本などがある)

 

イギリスで私が学んできたかったことは、被害者支援についてです。

特に、ワンストップセンターであるHavensやレイプクライシスセンターでは、

どのようにカウンセリングが導入されるのか、

またどのようなカウンセリング、心理面接が提供されているのかを学びたいと考えていました。

 

今回の視察で、Havensのカウンセラーおよびサイコセラピスト、

レイプクライシスセンターのカウンセラーとお会いすることができました。

(ワンストップセンター「The Havens」 実際の部屋でドクターから説明を受けている様子)

 

そこで学んだことは

・Havensでは、初回の来院から二週間後、検査結果のフィードバックの時に、必要に応じてカウンセリングを導入している

 

・イギリスでも、被害者はレイプ神話に苦しんでいる

 あなたが悪かったのではない、ということ、自責感の緩和について話し合うことが大切である

 

・NHSに所属しているサイコセラピスト(Havensのサイコセラピスト)が提供する心理療法は、

 英国国立医療技術評価機構(NICE)の発行するガイドラインに基づいている

 つまりエビデンスに基づいた介入が行われている

 

・被害直後の人はワンストップセンターで、被害から時間が経過している人はレイプクライシスセンターで、それぞれカウンセリングを受けることができる

 

・レイプクライシスセンターでは(もちろんHavensでも)「その人自身を中心においた」支援を大切にしている(parson-centeredという表現をされていましたが、ロジャース派の理論ではなく、言葉通りその人中心にということだそうです)

 

・カウンセリングでは、その人の文化や価値観を大切にした面接が行われる

 

などなど、たくさんのことがありました。

 

 

イギリスでは、被害直後の方も、被害から何十年と経過している人も、同じように支援を受けることができます。

日本でも、ワンストップ支援センターが整備されつつありますし、全都道府県に被害者支援センターもあります。

しかし、どこでも等しく同じように、被害からの時間経過に関わらずカウンセリングなどの心理支援を受けられるかというと、難しいということが現状です。

センターの運営資金も、専門家の数も、まだまだ十分ではありません。

 

(ワンストップセンター「the havens」は、大きな病院の一角にある)

 

また、イギリスでは、被害に遭った場合に周りの人たちが当たり前のように「レイプクライシスセンター」や「ワンストップセンター」に行くことを勧めてくれるそうです。

性暴力の被害に遭った場合に相談できる機関がある、ということを知っている人が多いのだと感じました。

 

当然のことながら、イギリスと日本では、風土も文化も人々も、支援に関わる保健医療制度も異なります。

従って、イギリスのシステムをそのまま導入することはできませんし、それが良いこととも思いません。

しかし参考にすべき点はたくさんあります。

 

日本でも、被害からの時間経過に関わらず必要な支援が受けられる、適切なカウンセリングが受けられるようになるにはどうしたらよいのか。

性暴力の被害に遭った場合に相談できる機関があることを、みんなが当たり前に知っている社会にするにはどうしたらよいのか。

視察で学んだことを参考にしながら、考え続けていきたいと思います。

 

(ワンストップセンターthe havens関係者の皆様と、

2時間以上にわたる熱心な意見交換をさせていただきました!)

 

最後に。

イギリスも、最初から今のような社会だったわけではなく、レイプクライシスセンターの方々や被害者支援に関わる方々が、

根気強く社会に働きかけていったために今があるのだと、お話をうかがっていて感じました。

 

そしてみなさん、「まだまだ課題があるから働きかけ続けていく」と仰っていました。

社会は一朝一夕では変わりませんが、

それぞれの機関、それぞれの人が、働きかけを続けていくことで着実に変化していくのだと学ぶことができ、とても勇気づけられました。

 

 

*   *   *   *   *

 

Spring視察報告会

「イギリスに学んだ性暴力被害者中心の司法と支援」

日時…2018年10月14日(日) 13:45~16:30(開場13:20)

場所…お茶の水女子大学 共通講義棟2号館 101教室

    東京都文京区大塚2-1-1 http://www.ocha.ac.jp/access/index.html

          ※当日は、護国寺駅寄りの南門が閉門しています。

          茗荷谷駅寄りの正門をご利用ください。

参加費…500円(英国視察報告冊子代)

お申し込み方法…下記のリンク内「チケットを申し込む」からお手続きください。

申し込み完了後、通知メールが届きます。

https://spring181014.peatix.com

 

【後援】外務省  / 駐日英国大使館

 

「性暴力の現状を何とかしたい」「英国の制度を知りたい」「Springの活動に関心がある」

みなさんのお越しをお待ちしております!

イベント詳細は、こちら

 

*本視察は、「大和日英基金」様からの助成、及び、

「Springを支える在英日本人の会」ボランティアの皆様のご協力で実現しました。

*本イベントは、「平成30年ボランティア・市民活動支援総合基金「ゆめ応援ファンド」 東京ボランティア・市民活動センター」様からの助成により開催されます。

 

*「英国視察」に関する記事はこちらから、一気読み頂けます^^

*チラシダウンロードはこちらから!ご自由にお使いください。

 

▼本件に関するお問い合わせ先:一般社団法人Springイベントチーム

event@spring-voice.org

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性被害を司法に届け出ても、よくあることで捜査や裁判は難しいことと言われてしまう現状があります。

実態を明らかにし、当事者一人一人の声を届けるロビイングや広報を通じ、問題の解決を目指しています。

活動資金の応援をお願いいたします。

 

会員募集!寄付金募集! 詳細は、こちらから^ ^ 

あなたの応援が、私たちの励みになります。

ありがとうございます。

 

約1ヶ月前となりますがイギリスへ共に行ったSpring視察団と、

Springスタッフで、東京都新宿区にある「被害者支援都民センター」を訪問しました。

 

これは、英国視察の一環として実施したものでありますが、

「イギリスのことは、本視察で少しわかった。

では、日本の現場はどのようなものだろうか?」

といった考えからです。

 

イギリスでは、性被害者に特化した施設を多く訪問したため、
様々な工夫を凝らしていましたが、
この都民センターは設立主旨が異なりますので、
純粋な比較はできませんが大変参考になりました。
 
(以下、ウェブサイトより抜粋)
犯罪や交通事犯の被害者とその遺族(以下「被害者等」という。)に対して、
精神的支援その他各種支援活動を行うとともに社会全体の被害者支援意識の高揚を図り、
もって被害者等の被害の軽減及び 回復に資することを目的として設立された法人です。 

 

訪問は、当事者、弁護士、メディア関係者らで行きました!
 
子どもの被害者が来ても、リラックスできる雰囲気。
実際これらは、本来、戸棚にしまってあります。
お子さんを亡くされた遺族の方にとっては、
記憶のトリガーとなる可能性があるための配慮だそうです。
 
イギリスで、パステルカラーの素敵なカウンセリングルームを見た視察団にとって、
最初は「なんでこんなにシンプルなのですか?」という質問が。
しかし、理由を聞いて納得。
 
トリガーとなり得るものを極力排除した、
シンプルな内装となっています。
被害者や遺族支援をする体制は、東京でも全く足りておらず
地方へ行くとその問題はさらに深刻です。
 
どうしたら、もっと、支援の重要性が伝えていけるのだろう。
Springの活動をしていると、ジレンマを感じることが多いですが、
私たちにできることを、確実に実行して行こうと、思います。
 
都民センターの皆様、
お忙しい中視察を受け入れてくださり誠にありがとうございました!
 

*   *   *   *   *

 

Spring視察報告会

「イギリスに学んだ性暴力被害者中心の司法と支援」

日時…2018年10月14日(日) 13:45~16:30(開場13:20)

場所…お茶の水女子大学 共通講義棟2号館 101教室

    東京都文京区大塚2-1-1 http://www.ocha.ac.jp/access/index.html

          ※当日は、護国寺駅寄りの南門が閉門しています。

          茗荷谷駅寄りの正門をご利用ください。

参加費…500円(英国視察報告冊子代)

お申し込み方法…下記のリンク内「チケットを申し込む」からお手続きください。

申し込み完了後、通知メールが届きます。

https://spring181014.peatix.comb

 

【後援】外務省  / 駐日英国大使館

 

「性暴力の現状を何とかしたい」「英国の制度を知りたい」「Springの活動に関心がある」

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*本視察は、「大和日英基金」様からの助成、及び、

「Springを支える在英日本人の会」ボランティアの皆様のご協力で実現しました。

*本イベントは、「平成30年ボランティア・市民活動支援総合基金「ゆめ応援ファンド」 東京ボランティア・市民活動センター」様からの助成により開催されます。

 

*「英国視察」に関する記事はこちらから、一気読み頂けます^^

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▼本件に関するお問い合わせ先:一般社団法人Springイベントチーム

event@spring-voice.org

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