洋なしが美味であるのに
なかなか広まらないのは
熟したかどうかよくわからない
という点が大きいといわれています。
たしかに言葉だけでは
熟度はなかなかお伝えできない要素です![]()
でも、少々固めだったら
ラ・フランスなどは
サラダにすると美味しいのですよ![]()
この問題とされている
熟度の見分け方について
昨日書いた洋なしフォーラムで
ライプセンスという
画期的なラベルのついた袋が
紹介されていました。 (※註1)
このラベルは
洋なしが熟すときに出す
香りの成分に反応し
色が変わるようになっていて、
このラベルの色をみて
食べごろがわかります。
はじめての方にも
大変わかりやすいものですよね。
でも残念ながら
まだまだ単価が高いので、
今年は贈答用にのみ
つかわれているそうです。
洋なしフォーラムでは試食のほかに
米国パーデュー大学教授
ジュールズ・ジャニック先生による講演
「西洋なしの文化と芸術に関する歴史を通じて
西洋なし産業の将来を展望する」(※註2)
元新潟県農業総合研究所の大竹智さまによる講演
「ル・レクチェ栽培の歴史と今後の課題」(※註3)
パネルディスカッション
「10年後の西洋なし産業を展望する」(※註4)
パネラーの西口さまのことは
以前よりあるテキストを通して存じ上げていて…
一度、お話してみたいと思っていたので
お会いできて、うれしかったです![]()
そうそう、昨日書いた食味評価でトップだった
ドワイエネ・デュ・コミス
コミスを出していらっしゃいましたがその中のひとつ。)
欧米では人気がないのですって。
どうしてだと思います![]()
それは…
食べ方の違い。
どういうことかと言いますと、
日本では、
皮をむいて、種を取って、いただきますよね。
でも欧米では
へたをスポッと抜き取ったら、
皮ごと、芯まで
ムシャムシャ食べてしまう!
ジャニック先生も
そのように召し上がっていましたし、
フランスで電車に乗った時に
目の前に座った人が
リンゴをそうやってかじっていました。。。
ですからモソモソしない
皮の柔らかいものが好まれるのだそうです。
そんな理由から、今回
評価の高かったドワイエネ・デュ・コミスは、
皮が固いので
欧米では受け入れられにくい
のだそうです。
(ついでにいえば、
このような食べ方の習慣から
種なし洋なしの開発も盛んとのこと。)
皮の固さについて日本では
どうかと言うと…
見た目をとても気にしますから
輸送の際に傷がつきにくい
皮がしっかりしたもの
のほうが好まれるのではないかな…。
私は以前から、
食感の好みは
民族によって異なるように思っていました。
勤めていた研究室で
お世話になっていた中国史の先生と
宮廷料理に関する古い文献を読んでいたのですが、
支配級の民族によって
食べ物の好みや流行りも変わる様子がうかがい知れ
とても興味深いものであった記憶があります。
どんな国の人をおもてなしするか考えて
洋なしの品種を選ぶのも
面白いかも知れませんね![]()
おねがい![]()
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以下、ご興味のある方に![]()
(メモ程度で恐縮です。。。)
※註1 ライプセンス
ラベルはニュージーランドライプセンス社
袋は住友ピープラスを利用しているが、透過量は秘密。
メルティングを追求するともう少し研究の余地がある。
単価が高く、普及に問題。贈答用につかわれる。
※註2 ジュールズ・ジャニック先生の講演
芸術から歴史、そして将来の育種の方向など盛りだくさんの内容。
私の興味を引いたお話を一つご紹介すると
今あるものは緑や黄色の洋ナシが多いので、赤い色は育種的にも価値があるとのこと。
ローマの絵などを見ると赤いものが多く見られ、味の点か、耐病の点かはわからないが、
あまり食用としては残らなかったよう。
実際赤い洋なしをいくつかいただいてきましたが、
ボソボソしてておいしくなーい。。。とってもかわいいのに。
※註3 大竹智さまの「ル・レクチェ栽培の歴史と今後の課題」
収量があがらないがとても食味がよかったので自家用に植えられ守られてきたこと。
土地柄、また多くの病気に対して向き合ったお話が中心。
新潟で西洋ナシというと、ル・レクチェが単一品種。
県の戦略として、その点について再考する時期かとも。
※註4 パネルディスカッション「10年後の西洋なし産業を展望する」
パネラーのみなさま(写真・左から)
山形大学農学部 村山秀樹さま
果物専門店 丸留 西口勝さま
欧菓子研究家 小嶋いず美さま
果物楽園うばふところ 佐藤和美さま
東京青果 加藤宏一さま
以下、それぞれのご提案etc...
・100円ショップで買える判定期の開発を
・酸味のあるものを、家で追熟しなくてすむものを。
・討論でも消費者が参加しておらず、おざなり。
・ライプセンスの普及について、ラ・フランスに続く洋なしのスターつくりに期待
・メディア戦略が弱い。ワンサービングいくらというカットフルーツ提案、また消費者にむけ手を伸ばしやすい語りかけが必要。









