醤酢に 蒜つきかてて 鯛ねがふ…


そんな歌いだし始まる歌が

万葉集にあります。


醤と酢を混ぜたものに

細かくした蒜をいれて

鯛を食べたいなぁ


というのは、

ネギやニンニク、ノビルなどの

ユリ科のお野菜をさす古い言葉です。


つくった人は食いしん坊なんじゃないかと

くすっと笑ってしまう歌。


そして、少し見方を変えると…


薬味を付けて鯛をたべることは

歌にするほど贅沢で

憧れなことだったのではないかと、

そんな想像もできる歌。



何かに添えただけで

味の点でも、気分の点でも

贅沢な気分にさせてくれる。


それが野菜の魅力の一つ

と私は思っています。


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そんな贅沢気分の野菜の一つに

ネギがありますが、


さらにそのネギの中で

一番贅沢な気分になるものは何だろう

と考えると…


それはたぶん

姫ネギ。


姫ネギは

梅肉と合わせ、

お寿司屋さんの握りで出てきたり


日本料理のお店でお椀に添えられたりして

だされています。


姫ネギは

一般的な呼び方をいえば、

芽ネギですが、


東京で見る芽ネギは

浜松の京丸園さまのオリジナルブランド「姫ネギ」

と言っても過言ではありません。


京丸園さまは姫ネギだけでなく

とってもかわいい

姫シリーズというお野菜を作っていらっしゃいます。



四季折々の菜摘歌(なつみうた)-姫シリーズ

左から

姫ちんげん
姫ネギ

ミニちんげん


手前が

姫みつ葉


「小」とか「ミニ」とかではなく

「姫」という言葉がまさにぴったりのお野菜たちです。


お料理したくなるお野菜なのですが、


特に私が注目したのは

姫みつ葉。


いくつかレシピが想像でき、

非常に可能性を秘めた食材であると思います。


日本料理だけではもったいないですね。


ちなみに姫ネギは

私の地元麻布のイタリアンで

イクラなどとともに海の幸のパスタになっているのを

見たことがありました。


四季折々の菜摘歌(なつみうた)-姫ねぎ

私のiPhpnがお皿になっちゃうくらい

ちっちゃい。。。

たいてい日本料理屋さんで

美しいひと品になっているそう。


地元浜松では
芽ネギに関して和食以外で

評判になっている食べ方があるんですって。


それは

姫ネギ×焼き肉


これ、ありそうだけど、

なかった食べ方なんです。


わたしはこれを

浜松まで食べに行きました。


京丸園さまだけでなく

浜松の野菜ソムリエさんたちとも交流で来て

とっても楽しく、


またお味も、もちろん、絶品。


加えて、私は小さいころ聞いた

外国の民話を思い出したのです。


ネギと人が

初めてであったころのお話。。。


舌で味わうだけでなく

頭や創造力も刺激する姫ネギ。


お肉との相性はどんなだったかとともに
明日、あらためてご紹介いたします。


   ベルおねがいベル


   お読みいただき、

 ありがとうございますドキドキ


  なんだかとっても

    久しぶり。。。音譜


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 野菜ソムリエ 霜村春菜口紅



本日の東京はうららか

空は晴れて 

やわらかく陽がそそいでいます。

 

昨日は築地市場の取引懇談会

取り上げられたのは


江戸東京野菜でした。



そうそう、

本日NHK20時~「キッチンワゴン」

では江戸東京野菜が取り上げられます。


再放送もありますので、

ぜひご覧ください。



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懇談会では、

まず大竹道茂先生のお話



四季折々の菜摘歌(なつみうた)-築地江戸野菜

そして試食も。。。



四季折々の菜摘歌(なつみうた)-江戸野菜試食

今の季節はウドが美味しくいただけます


ウドもそうですが、


春の野菜を想い浮かべると

香りが強かったり、

苦みのあるお野菜が多くありませんか?


冬眠から目覚めたクマは

苦みのある山菜を食べる…


なんてどこかで聞いたことがあります。


四季折々の野菜には

その季節の体に必要な成分が

含まれているといい、


春は体を目覚めさせるお野菜が多いそう。



食べたいと思った野菜が旬のものだった


それは、ごく自然なことのように思います。


頭で考えず、

からだが欲するものに

身を任せられたら素敵ですよね。


江戸東京に暮らす私。

同じ江戸東京でとれる野菜。

そう、今は

春の江戸東京野菜が食べたくて仕方がないのです。



今朝は、土から立ち昇る蒸気を見ました。


私の体の水も昇り、この星を循環する気がします。

つちわくる 庭きてみれば 呉竹の

こもれる春のよともしられず (中務集)


庭にはえる竹の根元に

朝日がふりそそぐ

湿り気を帯びた土はぬくもりつつ

春の香りを湧きあげてくる



そうそう、

春はタケノコもありますね。


江戸野菜の「目黒のタケノコ」を

加賀藩士がもちかえり、

加賀野菜のタケノコになったとか。


江戸野菜そのものを食べられなくても、

違う土地でその名残のお野菜をいただけます。


それも私の

楽しみの一つ。。。



   ベルおねがいベル


 今日もお読みいただき、

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 野菜ソムリエ 霜村春菜口紅




梅の花に 雪のふりかかりたる…

           枕草子「あてなるもの」


立春過ぎて

梅の香がしても

雪の降る日がありました



四季折々の菜摘歌(なつみうた)-白梅


ご無沙汰しておりましたが

皆さまに

お変わりはありませんか?


私がしばらくブログをお休みしていましたのは


新聞や雑誌に記事を書くようになり、

それに合わせた「書く言葉」を

短期間に自分のものとするため


スピードが要求されるので

私の脳に「記事スイッチ」を作っていたのです。

「事がらを記す」為の言葉は

話し言葉とも違います。


私の中でこの「菜摘歌」は、

「歌うこと」と一緒で


その言葉のリズムは

大きな川の流れのようにゆったりとしています。


時に、雨だれのようにもなりますが、

その乱れる拍子もまた

自分には音楽なのです


そんな切り替えスイッチができあがったので

もう大丈夫。


またブログも書き始めようと思っています。



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冒頭の「梅の花にかかる雪」を


上品で気高く貴いもの(あてなるもの)

として清少納言は紹介しています。


他にも水晶の数珠とか、

今のかき氷のようなものをあげているのですが、


実はその中に、ある果物の名前も。


その果物はイチゴ。


いみじう うつくしきちごの いちごくひたる


正確に言うと

愛らしい子がイチゴを食べている姿ですが


イチゴだけでも

宝石のように見えることがありますよね。


たとえば、これ…



四季折々の菜摘歌(なつみうた)-五郎の恋人

こちらは金沢のブランドイチゴ

「五郎の恋人」



五郎は育種した人の名前かと思いきや

「五郎島金時(サツマイモ)」の五郎。


同じ地域で生産されたイチゴなのだそうですって


大きさも立派で、

ヘタから先端まで6センチあります。


いただくと…

柔らかな果肉。


酸味が弱いので

甘さを感じます


特筆すべきは

芳しい香り


香りに青さがなく豪華で

春爛漫のよそおい


くちびるに残る

この残り香は

まさに「あてなるもの」です。




   ベルおねがいベル


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