乱読する(147)
小さなひとり暮らしのものがたり みつはしちかこ
新聞の広告欄で見て懐かしい名前だ、昔「チッチとサリー」流行ってたな。
80代になってどんな事を思っているかとか、昔の話とか書いてある。
「今日の事しか考えてない」と言っている友達がいてびっくりしたそうだ。
過去の事を色々考えても過ぎてしまったことだし、未来の事を心配したところでもどうにもならない、時間の無駄。
それより今日をどう生きるのかが問題。
いい言葉だな、と自分は思った。
ひとりぼっちの幸せ みつはしちかこ
お気に入りの店が数軒あると紹介しながら、1つだけ買うのはひけるので今は店の前を通らないようにしてるとか、おまけしてくれるので重荷になって行かなくなったとか、全部行かなくなるオチには笑う。
小豆たった煮え立った
煮えたかどうだか食べてみよ
まだ煮えない
この文章見た時、メロディーも一緒になって出てきて思いだした。
これって何だっけ?
「あぶくたった」というわらべうただった。
調べたら小豆たったじゃなくて、あぶくたった。
マンハッタンに陽はまた昇る 大江千里
ジャズ音楽をやりながらNYに住んでるのは知っているけど、自分が耳にしてたのはNYで長年住んでる所から出て行ってくれと言われて次に住む所を探さなくてはいけないとか、コロナの注射で大変な目にあったとかそういう情報しか知らない。
本にはどういう音楽活動をしてるのかとか日常生活の事とかコロナで外出禁止になってた時のNYの街の様子とか興味深い。
収入はどうなってるの?と思ってたらアメリカで現地の人たちと一緒に音楽活動したり、テレビに出たり、日本以外で色々活動してたとは知らなかった。
この本を読もうと思ったきっかけはNHKの料理番組。
NYで工夫して作る日本風の料理を紹介。
作った料理やNYの話しを聞いていると何故か自分には気の毒に見えてしまった。
苦労してるように見えて・・・
日本で活動してたら優雅な生活が出来てただろうが、NYでは自分ひとりで色々こなさなければいけないし、かなり節約してるような生活。
アメリカの医療費はすごく高いので有名なのに、保険も入っていなかったなんてびっくりだ。
でも本を読んで、すごく生き生きとした生活を送ってて楽しそう。
自分がすごくしたい事をしてるというのが伝わって来る。
扉の向う側 ヤマザキマリ
フィレンツェのカメオ職人の話いいな。
見知らぬ東洋人に暖かく丁寧に接してくれて著者が後にアルバイトをする。
リスボンの隣人、
イタリアでバイオリン職人の日本人
の話もいい。
イタリアの北と南では人の気質、食べ物も全然違う。
陽気でルーズなイタリア人のイメージがあるけど一概にそうじゃないんだな。
著者の義父母の親が一時期同じ屋根の下で住んでいて、性格が真反対。
アントニアとマリアの言い合いがすごくおもしろい。
パドヴァの雑貨屋
若い人は大型店舗で買う人が多いそうだ。
しかし、なじみの個人の店で買い続けるイタリア人も少なくないそう。
偏屈そうな老人がやっている店。
もう店は改装されて跡形も無いそうだ。
どこか物悲しくて暖かい人間模様が描かれていて素敵な内容だった。
体力アップ1年生 たかぎなおこ
人間ドックで検査したり、
マラソン復活したり、
オンラインでヨガなどのフィットネス授業を受けたり、
知り合いに食事や運動のアドバイスを受けたり、
21時以降は食べない、間食もしないなど。
担当の加藤さんは今でもパワフルだな。