白蓮れんれん / 林真理子 / 集英社文庫
この本を貸してくれた方は80代で
人生経験豊かな大先輩ですが
本の話になると少女のように目が輝きます
私も読書量は多い方と自負しているのですが
この方が貸してくださる本は
過去に読んだものと被ったことがありません
不思議です…
いつも夫経由で本が運ばれてくるので
私が読んだかどうかはご存知ないはずです
「ちづさんはこんな本が好きだろう
でもこれは読んだことがないだろう」
そう考えながら
選書してくださっているのでしょうか
いややはり
私の読書量などはまだまだで
この方には遠く及ばないのでしょうね
さて今回お借りした「白蓮れんれん」
華族の血筋の主人公が
筑豊の炭坑主伊藤伝右衛門のもとに
嫁いでくる日から物語は始まります
私は恥ずかしながら
主人公燁子(後の柳原白蓮)が
実在人物とは知らずに読み始めていました
今まで読んできた
林真理子作品とは違う雰囲気とは思いつつ
ストーリーにのめり込み読み進めていると
オヤ?
何か切り抜きが挟んであるぞ?
最初はこの本の持ち主(私の読書仲間)が
栞がわりに使っていたのかなと思いました
でもこの方が切り抜いた記事なら
何か学ぶべきことがあるだろう
そう思って目を通してみて初めて知りました
これが実話をもとにしている小説であり
「白蓮事件」が有名な駆け落ち事件で
当時センセーショナルに報じられたことを …
イヤ本当にお恥ずかしい…
この「白蓮事件」に俄然興味を持った私は
小説を読み進めながらも
「白蓮」「白蓮事件」「伊藤伝右衛門」
「宮崎龍介」など検索しまくりでした 笑笑
読み終えた今はいつものように
主人公とともに旅を終えた気分です
ところで
「白蓮事件」について調べていると
菊池寛の「真珠夫人」に当たることが多く
近いうちに読みたいと思っています