さて、昨日(キャリアについて考える)の続きです。
仕事をオファーしたいと連絡が来て、
次はバックグラウンドチェックとリファレンスの依頼。
リファレンスは過去の3人の上司に出してもらうという事で
- 組織改編のときに相談をした前の上司、
- 他の部署に引き抜かれていった前のチームリーダー
- 現在のチームリーダー
にお願いしました。
全員が快く引き受けてくれたのですが、
現在のチームリーダーは引き留めてくれようとしました。
「次のプロジェクトは、けいの好きなタイプのものにするよ」
「自分が上の人との間には入るので、
できるだけ社内ポリティックスに関わらなくていいようにする」
「次のプロジェクトでは、
プロジェクト・リードとして
下の人の育成もしてもらいたい。
これは昇進の良い理由にできると思う」
時を同じくして
新しいマネージャーとの
給料・ボーナス査定の面接がありました。
タイミング良く(悪く?)、給料が上がりました。
そうは言っても総合的に考えると、
次の会社に移るには良いタイミングに思えました。
年齢的にも段々と新しいことにチャレンジをするのが難しくなってくるだろうし…。
「次」を考えるなら、
新しい職場はIT関係のプロジェクトなので、
今後伸びそうなエリアでもある事も確か。
実はほとんど心は決まっていました。
が、最後の最後で新しい仕事は断ることにしました。
世界情勢が不安定で、
インフレーションもひどくなってきている。
次の仕事の業界は、
人が経済的な不安があるときには
後回しにされがちな類のものであるように思えました。
これから数年はこの業界は苦戦するかもしれない。
それを言うなら
今の業界も不安が全くないわけでは無い。
これから1年後にレイオフがあるとして、
どちらにいた方が得か、
というと、
在籍期間が長い今の職場のほうが
退職パッケージ(退職金等のパッケージ)が
多くなるのは当然です。
世界情勢の不安定さが
職選びの最終決定打になるとは
今までだったら思いもしなかった、
と思うと
コロナ禍で垣間見た世間の不安定さと
不確かさが不安材料として
大きくなっていたのかもしれません。
実は断りのメールを入れたときに、
「ぜひ考えを変えてうちに来てもらいたい。
雇用条件の改善など、
こちらでできることはありますか?」
と引き留められました。
引き留められると嬉しいですね。
今の職場で別の機会があったので、
そちらを選ぶことにした、
と伝えました。
面接のときから、
「次のチャレンジを探しているので、
社内・社外両方を見ている」
という話をしていたので、
そのあたりはスムーズでした。
正直に言ってくれてありがとう。
あなたの正直さと率直さを評価しています、
と言ってもらえました。
転職するならば、
こういう人・組織のもとで働きたいなぁ、
と思いました。
今回は残念ながら(?)、
次への一歩は踏み出せませんでしたが
転職活動をしたことで、
「自分には市場価値がある」
ことがわかったので、
仕事を続ける上での自信につながりました。
キャリアチェンジを考えるときに、
自分にとって何が大事なのかを
じっくりと考える機会となりました。
- 給料
- 仕事の内容
- 将来性
- ワーク・ライフバランス、等々
人によって、時期によってプライオリティは変わってくるでしょう。
迷ったときには、とりあえず動く「べき」
という考えに囚われていましたが、
キャリアアドバイスを通して
「迷ったときには様子を見る」
という考えがあることに気付かされました。
その中でも
「様子を見るためにも、
就職活動をしてみてもいい。
それで転職をしない決断もありえる。
オプションが増える、と考えればいい」
というメッセージとして腑に落ちました。
そんなわけで、就職活動をしてみました。
その結果、今回は動かないことにしました。
それでも動いてみてよかったです。
結果的に転職をしなかったのが正解なのかどうかはわかりません。
実際に転職しない限り、
「実はどうだったのか」
はわからないでしょう。
それでも今のところで頑張ろうと思ったので
しばらくはがんばりたいと思います。
次回で最終回です。
