札幌市東区の都市計画道路 | さっぽこのウェブログ

さっぽこのウェブログ

ブログの説明を入力します。


普段道路を走っててその道路の名称を気にすることはほとんどないだろう。

例えば国道であったり、環状通のような大きな通りでなければ。

ところが普段気にしない道路の名称を調べると、一つの道路に複数の名前が存在しててどう記載すればいいのか迷うことがある。

例に出した「環状通」に至っては「環状通」と「環状線」が似た名前で存在し、一部同じ経路を、一部異なる経路を走っている。

今回はこの名称について、札幌市東区に限定し調べてみた。


まず前提として理解しなければならないのは、道路の名称には都市計画法に基づいて都市の整備と一体化して計画された都市計画道路と、道路法に基づいて管理される国道、都道府県道、市町村道があるということ。

「環状通」でいえば都市計画道路としての名称が「環状通」であり、その経路の半分程度にあたるのが「道道札幌環状線」である。

ただし、双方が別に作られ設定されるわけではなく、「環状通」にしても既存の「北15条線」の延長線上にあたる部分は新たに「道道札幌環状線」が整備された。

都市計画道路に基づいて新規に作られた道路は両者の名前が一致することが多いようである。

一方、既存の道路を基に都市計画道路が設定された場合は名称が一致せず、複数の既存道路や複数の新規道路で都市計画道路が構成される場合は市道などの名称が複数に及ぶ場合が多い。



これら都市計画道路には三つの数字が与えられている。

最初は道路の分類で「3」が幹線街路、「7」が区画街路。

次は幅員で「1」が最も広い。

最後は道路ごとに与えられた番号である。

例えば「北8条通」は「3・4・8」、「札幌新道」は「3・1・47」となり、同じ幹線街路ではあるが「札幌新道」の方がより広い。(今回、三つの数字の間にある点は省略する)



東区の主な都市計画道路
(上段左から番号、名称、起点、終点)
(下段は当該都市計画道路内の国道、道道、市道の名称、カッコ内は当該都市計画道路内の起点、終点、<平行>は平行している路線)


348 北8条通 石山通 苗穂丘珠通
北8条線(東15丁目)国鉄工場北線(苗穂丘珠通)
(創成川通)道道花畔札幌線(東5丁目)<平行>

鉄東ショッピングセンター付近を経てアリオ札幌前を通る。
その間、道道花畔札幌線が一部平行する。


3210 環状通 西5丁目樽川通 創成川通
北15条線(東20丁目)<平行>(東8丁目)道道札幌環状線

一部区間で道道と市道が平行する。
道道札幌環状線は東8丁目で北に曲がり、環状通と環状線のズレを生んでいる。


3413 北13条北郷通 西5丁目樽川通 もみじ台通
北13条線(東17丁目)鉄工場裏通線(苗穂通) 東苗穂1号線

天使病院北側を通り、光星高校南側を経由して本町と苗穂町の境を白石区まで延びていく。


3415 三角点通 北13条北郷通 東苗穂15条2丁目
(北13条北郷通)苗穂三角街道線(東苗穂15条)

苗穂村、丘珠村、雁来村、対雁村の境界付近にあった三角点から南に延び、東苗穂イオンの西隣を抜けていく。


3417 苗穂通 札幌江別通<平行> 東苗穂町
(札幌江別通)苗穂丘珠線<平行>(苗穂丘珠通)鉄工場裏通線(北13条北郷通)苗穂通線(伏古13条)東部区画整理7号線(東苗穂町)

札幌江別通からの苗穂丘珠線部分は苗穂丘珠通と平行している。
本町で苗穂神社前を通り、伏古でトライアルの東隣を経由し、東苗穂丘珠の区画未整理地区にぶつかる。


3418 北18条通 創成川通 苗穂丘珠通
(創成川通)北18条線(東19丁目)元町南17号線

創成川通を挟んだ西側は環状通の終点。
美香保団地、道都病院、東豊病院前を通るが、全体として目立つ建物がなく住宅地を貫通するやや大きな道路という印象。


3323 北1条雁来通 札幌駅前通 東雁来町
国道275号

札幌中心部から東へ延び、豊平川とぶつかってからは左岸を通る。


3427 東15丁目屯田通 北13条北郷通 追分通
(北13条)東16丁目市界線(北26条)烈々布排水道線(丘珠空港通)北烈々布排水道線(旧琴似川)

おおむね地下鉄東豊線の上を通っている。
地下鉄建設の際に地下化された烈々布排水(大排水)の名から路線の名称が付けられたが、東郵便局のある北25条以南では札幌市と札幌村の境界から名がつけられた。


3428 東8丁目篠路通 南1条通 茨戸福移通
(北1条)真駒内篠路線(篠路通)道道花畔札幌線
(環状通)道道環状線(北24条)<平行>

東区部分はかつて中通と呼ばれた古くからある通りで、東豊線が開通するまでは東区の商業の中心だった。
今でも南北を縦貫する主要な道路ではあるが、今となっては片側二車線では交通量を捌ききれてない印象がある。


3147 札幌新道 北5条手稲通 厚別東通
国道5号(創成川通)国道275号

札幌冬季オリンピックを期に建設された東西方面に延びる札幌の大動脈。
西側の国道5号部分は創成川通で南に折れ、国道231号が創成川通を北上する。


3454 宮の森北24条通 北1条宮の沢通 南7条米里通
道道環状線(東8丁目)北24条線(北1条雁来通)米里東雁来連絡線

環状通とは異なり環状線はこの通りを経由して環状に繋がる。
西は北24条駅、東は元町駅を繋ぎ、豊平川を渡って米里まで繋ぐルートが建設中である。


3455 琴似栄町通 北1条宮の沢通 篠路通
(創成川通)北49条西線(東4丁目)栄町宅造1号線(東6丁目)栄北小北7号線(東8丁目)琴似栄町通線(東20丁目)

西方面は琴似の中心街まで延びるが、東区部分は比較的新しく細かい路線を幾つも経由し、最後は丘珠空港手前にぶつかる。
沿線にホーマックやホクレンがあるあたりに牧歌的雰囲気の名残りがある。


3168 伏古拓北通 環状通 道央新道
(環状通)伏古川通線(札幌新道)道道札幌当別線

二番目の「1」の数字が表す通り道道部分は広く当別方面への大動脈となっているが、北側のほとんどはモエレ沼やさとらんどを含め畑や農場、原野である。
南側は地下化された伏古川沿いを走り、中央にサイクリングコースが整備されている。


3369 篠路通 札幌新道 創成川通
中通1号線(北34条)東20丁目北線(丘珠空港通)烈々布北支線3号線(区界)烈々布支線(百合が原)ひまわり通線(篠路)(上篠路)道道花畔札幌線<平行>(東8丁目篠路通)真駒内篠路線

丘珠空港通以南では住宅街を通るが、以北は畑と緑地が広がる。
北区に入ると再び住宅街になり、東8丁目篠路通で道道花畔札幌線と真駒内篠路線は交差せず路線が入れ替わる。


(ここで気づいたが、道道花畔札幌線は二つのルートがあるようだ。
苗穂丘珠通を走って伏古川手前で左折し明治初期からある街道を抜け、上篠路循環通をごく短い距離通ったあと、一つは右折し篠路通の経路をたどる。
もう一つは上篠路循環通をさらにごく短い距離直進したあと左折し、篠路駅中央通の経路を走る。
二つは最終的に茨戸で合流する。)




<図1、2 (引用)札幌市地図情報サービス


3370 丘珠空港通 西5丁目樽川通 北1条雁来通
(創成川通)道道丘珠空港線(丘珠空港)道道丘珠空港東線(北1条雁来通)

かつて烈々布街道と呼ばれたこの通りは麻生から管制センターまでを繋ぐ経路として商店やスーパーが点在していた。
東豊線栄町駅の開業、丘珠空港東線の開通で交通ルートとしての重要性は増し、東8丁目との交点を除けば新陳代謝を重ねながら発展を続けている。


35101 光星通 東8丁目篠路通 北18条通
(東8丁目)北12条線(東11丁目)東11丁目線(北13条)東10丁目線(北18条通)

東区役所前の団地を抜けて左折し、大谷大学の東側を通過していく。
古くからある通りをベースにしており、現在は交通ルートとしての重要性は高くない。


34117 苗穂丘珠通 札幌江別通 伏古拓北通<平行>
(札幌江別通)苗穂丘珠線<平行>(苗穂通)苗穂丘珠線(北8条通)鉄東中央線(札幌新道)(北27条)道道花畔札幌線(伏古川)中野街道線(中沼)雁来篠路連絡線(北丘珠5条)(伏古拓北通)

起点である札幌江別通から少しの間、苗穂通と平行する。
北にいくと開成高校や西友があり、札幌新道の手前で道道花畔札幌線のルートと合流する。
丘珠神社前を抜け伏古川の手前で中野街道線に切り替わり、丘珠高校前を通過したあと中沼のあたりで細かい接続を繰り返し伏古拓北通にぶつかる。


34151 丘珠東通 札幌新道 丘珠町
(札幌新道)伏古11・12条2丁目1号線(伏古13条)中央支線(丘珠公園)川向中通線(丘珠藤木川3号橋)

古くからある川向中通線を南下させ札幌新道まで繋いだ路線。
丘珠公園脇を抜ける以外はこれといって目立つ場所はなく、将来的にさとらんど方面への発展を見越したルートなのかもしれない。


34152 苗穂中通 札幌新道 さとらんど通
(札幌新道)苗穂中通線(東苗穂13条)東苗穂28号線(さとらんど通)

苗穂川横を通り、北側は丘珠と東苗穂の境界を走る路線で、苗穂側は近年発展を続ける住宅街である。
苗穂中通線自体は北13条北郷通まで直進する古い通りで、札幌刑務所西隣を経由する。


34153 東苗穂11条通 三角点通 苗穂中通
(苗穂中通)三角街道西支線3号線(三角点通)

苗穂川から三角点通まで東西に走る住宅街の路線。
東陵高校の北側を通る。


34154 東苗穂13条通 三角点通 苗穂中通
(苗穂中通)三角街道西支線2号線(三角点通)

苗穂川から三角点通まで東西に走る住宅街の路線。


34174 北46条通 創成川通 東15丁目屯田通
(創成川通)中通3号線(東16丁目)

創成川の下水処理施設前から東16丁目まで東西に延びる路線。
道路沿いに学校が二つある以外はこれといって建物はない。


34177 中野街道通 苗穂丘珠通 伏古拓北通
(苗穂丘珠通)中野街道線(伏古拓北通)

苗穂丘珠通と接続し中沼地区を抜けていく路線。
中沼は中野開墾と沼ノ端の合成地名である。


33191 東雁来通 北1条雁来通 東雁来町
(北1条雁来通)東雁来第2区画整理34号線(雁来新川)

北1条雁来通から雁来新川までサッカー場や倉庫街を通っていく。
モエレ沼方面から江別に抜けるルートとして活用されるためか、沿線の寂しさとは裏腹に交通量は多い。


33194 雁穂さかえ通 丘珠空港通 東雁来町
(丘珠空港通)雁来4号線(雁来新川)

東雁来の新興住宅地を南北に走る路線。
特に目立つ建物はないが、北部は東苗穂と東雁来の境界になっている。