☆小青龍湯は温めますから、「陽」タイプの花粉症にはNG!
中医学には、何でも「陰-陽」軸で説明しようというクセがあります。
そしてそれは、ものすごく実際的で、スッキリ説明がつくだけでなく、「じゃあ、どうするか」と治療法をひねり出せます。
……なんてことをここで論じるつもりはなくて!
「花粉症」をどう治すかってことが、現代日本には求められてますよね!?
そうそう、「スギの木をなくしてしまえばいい」わけじゃありません。
スギ花粉がなくなっても、体内が「アレルギーを起こすゾ!起こすゾ!」という状態になっていれば、また別のものにアレルギー反応を起こすようになりますから。
現に、スギの花粉症だけだった方が、対症療法でお茶を濁しているうちに、「ヒノキ」「ヨモギ」「キク科」……といろんなものに反応するようになっちゃって、なんて例、よく見られます。
体内のアレルギー反応を起こしやすい状態、これを解消することはできないのでしょうか。
アレルギーを起こす免疫の仕組みは「陽」の性質があります。
盛んに症状を起こし、変化が早くいろんなものに反応していきます。
一方、免疫の暴走を止め、一定の範囲に制御しようという働きは「陰」の性質です。
体内の「陰」が弱いと、「陽」の性質の症状、つまり、「赤い」「腫れる」「痒い」「熱感がある」といった症状パターンが起こりやすくなります。
目が痒くて腫れる、鼻の粘膜がムズムズ刺激感がある、ハナミズはどろっと粘りがある……、最近花粉症のご相談では、実際こうした「陽」性のパターンがよく見られます。
このパターンの場合、盛んになりすぎた「陽」を抑えなければなりません。
だから、「陽」を応援する(=温める)「小青龍湯」だと、スッキリよくならない、のですよ。
出されてませんか?「小青龍湯」。
「陰-陽」軸で免疫を読み解くと、免疫反応を盛んにしていく系は「陽」ですし、制御性T細胞の働きは「陰」に該当します。
なんて言葉遣いはマニアックなので脇へ置いておいて(笑)。
花粉症を治すには、
●まず、出ている症状を適切に解消する
そのためには、「陰」(冷え系パターン)、「陽」(熱系パターン)の弁別が必要
何でも「陰」(冷え系パターン)を治す小青龍湯じゃダメ
●それと同時に/一段落ついた後、免疫が正常に働くように体調を整える
粘膜や皮膚のバリアを強化する
ひとによっては、ハナミズの材料がもう体内で作られないように胃腸を強化する必要も
の二段階でやっていきます。
このうち、「まず、出ている症状を適切に解消する」の段階は、ドラッグストアの店頭でも結構やれます!
漢方薬は、「眠くなる」「だるくなる」「のどが渇く」の鼻炎薬三大副作用がないので、快適ですからね。
ドラッグストアで相談を受ける登録販売者のみなさんは、お越しのお客さまの花粉症を鎮める漢方薬を、適切に選べるようになってくださいね。
そして、今年の花粉症に恐れおののいている方は、根本から治す方法もお伝えしますのでどうぞお早めにご予約をどうぞ!