先日美術館を訪れたときのことです。
何かごく小さい金属製のものが落ちたような音がしました。
「なにか落ちた?」と周りを見ますが、展示室は照明を落としてありますし床には何も見えません。
その展示室には私が好きな工芸品が置いてある部屋だったので、展示ケースに近寄ろうとしたところ、重量感のある金属の塊が落下する「ガシャ」という音がしました。
うん?何?
あっ、腕時計が落ちた!
コロナ以降ほとんどスマートウオッチか樹脂製のGショックで済ませていたのですが、この日は何を血迷ったのか、よりにもよって重量級のダイバー、しかもメタルバンドを着用してました。
展示室で大きな音を立てるとは何とも無粋なことです。
「何で落ちたかな?」
と思って時計を拾って、時計を確認すると、
ダイバーだけあってびくともしていませんでしたが、バンドが駒と駒の間が切れる形で外れていました。
「アチャーそれで落ちたか。うん?」
とここであることに気が付きます。
ということは、さっきの小さな金属落下音は?
駒と駒を接続する部品が落ちた音!
時計屋さんならわかると思いますが(この飛行機ブログの読者に時計屋さんがいるとは思えないですが…)、落ちたパーツをさがす事ほど大変なことはありません…。
Cリングはパーツ探しゲームの難易度としては序の口ですが。
近くの学芸員さんがライトで照らしてくれましたが、上から照らすのではパーツは見つからないんですよね。
地面キワキワに顔を寄せて、ライトを床と水平に当てて、「キラッ」と光るものを探すのです。
なので学芸員さんからライトを貸していただいて、慣れた方法でパーツを探すと、2センチ程の棒の方はすぐに見つかりました。しかし米粒より小さいパーツ(Cリング)は、借りたライトで短時間(30秒ほど)では見つけることはできないと判断して諦めました。
まさか、美術館の展示室で、ライト持って床に顔近づけて5分もウロウロ探せません…。
(自前の400m先まで届く超強力なタクティカルライトを使って、5分ほど時間もらえたなら多分探しだせたと思います。)
時節柄、床に落ちた時計は洗面でジャブジャブ洗ってから自宅で復旧作業に入ります。
(オールド機械式ではこうは行きません。コロナが落ち着くまでは、やはり防水時計しかつけられませんね。)
落ちたのと同じCリングを探して
(余り駒を整理してあったのですぐ見つかった)