ウイルソンD6型を浅く、広くする。それでもしっかり掴めるように。 | ベースボールマリオ公式ブログ

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『駆け込み乗車はお止め下さい。ドアが閉まります、手荷物挟まれぬよう、お引き下さい。』
 
 
 
下北沢駅のホームにアナウンスが流れる。
 
 
私は20SS新商品の展示会場へ向かう電車の中にいる。
 
 
普段、自転車通勤の私は電車に乗る機会というのは多くない。
 
 
それでも
 
 
朝のラッシュ時の車内では仕事に向かう人々が熾烈なポジション争いをしていることは知っている。
 
 
荒波に揉まれぬように
 
 
一番最後に電車に乗り込む。
 
 
 
幸い、車内は満員という程には混みあっていない、むしろ若干の余裕がある。
 
 
この時点でかなり良いポジショニングが取れている。
 
 
例えるならピッチャーの足元を抜けたセンター前ヒットと思ったら、そこにセカンド仁志選手がいるみたいな感じだ。
 
 
内野守備も電車内でもポジショニングの善し悪しがその後の結果を左右する。
 
 
 
他の乗客の邪魔にならぬように背負っていたバッグを前に抱える。
 
 
もうすぐ電車が発車する。
 
 
 
 
そこで冒頭のアナウンスが流れる。
 
 
 
『駆け込み乗車はお止め下さい。ドアが閉まります、手荷物挟まれぬよう、お引き下さい。』
 
 
 
アナウンスの通り、抱えているバッグが挟まれないように手元に引く。
 
 
自然と前屈みになる。
 
 
そしてドアが閉まる。
 
 
 
次の瞬間
 
 
妙な違和感を感じた。
 
 
 
『違和感を感じる』というのは『頭痛が痛い』と同じで言葉の重複なのだが、そんなことを言っている場合ではない事案が発生した。
 
 
 
バッグが挟まれないように前屈みになったせいでドアに思いっきり髪の毛が挟まってしまったのだ。
 
 
 
 
 
『頭隠して尻隠さず』
 
 
ということわざがあるならば
 
 
これは
 
『バッグ隠して頭隠さず』 だ。
 
 
 
通常、バッグなどが挟まれた場合は一度ドアが開くのだが、髪の毛となるとセンサーは察知しない。
 
 
ドアは開くことなく、電車は動き出す。
 
 
 
そして
 
 
 
そこから澤木の戦いは
 
 
 
静かに始まった。
 
 
 
まずこの状況を打破するにあたって
絶対にやってはいけないことがある。
 
 
 
無理やり引っ張ってその場を脱出することだ。
 
 
 
ドアから脱出は出来るかもしれないが、髪の毛も同時に頭皮から脱出してしまう。
 
 
 
そのリスクだけは避けたい。
 
 
私が取った作戦は次にドアが開くまで、その場をキープするように心掛けることだった。
 
 
 
 
それ以外に作戦は思い付かなかった。
 
 
他にも方法はあったのかもしれないが考えている余裕がなかったし、頭皮にも余裕がなかった。
 
 
 
 
幸い乗ったのは各停電車。
 
 
次の駅に着いたらドアが開く。
 
 
その間も様々なリスクを想定していた。
 
 
『次の駅で開くドアが反対側だったら…』
 
 
『電車が揺れた場合にどうするか』
 
 
『停止信号で電車が止まったらどうする』
 
 
 
こういったリスクヘッジは予め考えておく必要がある。
 
 
 
私の記憶が確かならば次の駅でドアが開くのはこちら側だ。
 
 
しかし気を許してはいけない。
いつ電車が揺れるか分からない。
 
 
揺れた瞬間、身体が一歩でもよろけた時には、容赦なく髪の毛は離脱していくだろう。
 
 
 
私はそれを想定して、ドアにぴったりと身体をつけて頭をドアに固定する。
 
 
ちなみにもう1つ懸念していたのはこの状況が他の乗客に悟られていないかどうかである。
 
 
満員電車ならその姿はどさくさに紛れるが、冒頭で書き記した通り、この車両は何故か若干の余裕があるくらいの乗車率だ。
 
 
 
想像してみて頂きたい。
 
 
 
車内が空いているにも関わらず、ドアにぴったりと身体を密着し、不自然な方向に頭をドアに押し付けている男がいることを。
 
 
 
明らかに様子がおかしい男がいることは文章でも伝わるはずだ。
 
 
あと5分で次の駅に着く。
 
 
それまでの辛抱だ。
 
 
冷房は効いているはずなのに既に汗だくだ。
 
 
 
身体は固定し、確保できている。
 
 
 
次に考えたのはドア開いたあとの行動だ。
 
 
この状況を抜け出したあと、同じ車両に居続けるのは周りの目を考えると若干の勇気がいる。
 
 
一度電車を降りて他の車両に移ることも考えた。
 
 
 
しかし、「あの人、気まずくなって他の車両に移った」と思われるのも癪に障る。
 
 
いろいろ考えた結果、ドアが開いたあとは堂々とその車両に居続けることを決めた。
 
 
そんなことを考えているうちに次の駅が近づいてきた。
 
 
 
予想通り、こちら側のドアが開く。
 
 
 
いよいよだ。
 
 
たった5分ほどの闘いだったが、やけに長く感じた。
 
 
その5分間の間に様々な思考を巡らせ、最前の策を練ったつもりだ。
 
 
 
いよいよ、ホームに電車が到着した。
 
 
「プシューッ」
 
 
ドアが開く。
 
 
ようやく解放される。
 
 
「全然気にしてませんよ」という雰囲気を出して、他の乗客のために一旦、ホームに降りる。
 
 
しかし、その車両からは誰一人として降車しなかったので仕方なくもう一度同じ車両に乗り込む。
 
 
 
ここまでは作戦通りだ。
 
 
 
そのあとはドアに再び寄りかかる体勢を取る。
 
 
 
これは
 
 
「あ、この人、普段からドアに寄りかかるスタイルなのか」
 
 
 
と思わせるためのカモフラージュでもある。
 
 
 
終点に着くまでの間、完璧なカモフラージュを決めた。
 
 
 
そして終点駅に着くなり電車を降り、何事も無かったかのように颯爽と展示会場へ向かう。
 
 
 
そして、そのあとに・・・・
 
 
 
 
 
・・・・いけない。

 

 

 

だいぶ枕が長くなってしまった。

 

 

 

本題から大きく脱線している。

 

 

 

早速、本題に入ろう・・・

 

 

 

ウイルソンのD6型についてだ。

 

 

 

 

 

 

・・・いや

 

 

 

 

止めておこう。

 

 

 

 

今から本題を書くと

 

 

 

相当長くなってしまう。

 

 

 

なので本題は

 

 

 

また明日のブログに書くことにしよう。

 

 

 

 

 

だったら

 

 

 

最初から余計なことは

 

 

 

書かなければいいのだが

 

 

 

 

 

まぁ、それはそれとして…。

 

 

 

次回:【続き】ウイルソンD6型を浅く、広くしつつ、しっかり掴めるようにの話へ続く

 

 

 

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