前回:【上巻】ZETT川島モデルをこよなく愛しているが故の話に戻る
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誰かが言った・・・
「人生とは目次のない小説みたいなものだ。
たとえその小説が上下巻に分かれていたとしてもね。」
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あれから2年の月日が経った。
「あれから」というのは「川島モデルでオーダーしてから」という意味で捉えて頂いて構わない。
その頃の彼は高校3年生になろうとしていた。
そのとき既にあのTHEセカンドのグラブを左手に装備している状態だ。
入店するなり
「澤木さん、オーダーグラブ作ります!」
「え!?この時期に?」
もう一度言う。
その頃の彼は高校3年生になろうとしていた。
過去の受注履歴を調べてみた。
え~と・・・
このときのオーダーグラブを注文に来た日は・・・
何!?
1月2日!?
2016年1月2日だ。
当時のベースボールマリオは正月も休まずに営業していた。
おそらく新年が明けたと同時にオーダーグラブを作ると決心をしてマリオにご来店頂いたのだろう。
お年玉を握りしめて。
つまり流れとしては・・・
「明けましておめでとうございます!」
からの
「オーダーグラブ作ります!」
だったのかもしれない。
その時に作成したオーダーグラブがこちらのグラブだ。
基本モデルは・・・
川島モデル
そしてサイズを10mm小にしている。
ウェブはクロスウェブにレースが編みこまれている【レーシングベルト】というウェブだ。
昨日の【上巻】を読んだ方はお分かりだろう・・・
これは・・・
前回と一緒だ!
違うのはカラーのみ。
オーダーの時に
「前のと一緒やん!」
・・・と本人に思わずツッコんでしまったことは鮮明に覚えている。
詳しく聞いてみると
川島モデルの10mm小を実際に使ってみて、セカンドをやる上でかなり使い易い・・・とのこと。
確かに10mm小にしているので捕球面の広さはそのままに指先の長さが短くなっている。
小ぶりなサイズ感で深すぎず、浅すぎずというポケットバランスだ。
ZETTプロステイタス
硬式用オーダーグラブ
川島慶三モデル
10mm小
基本サイズが大きさ4なのでそこからさらに10mm小となっている。
これが川島選手モデルのサイズ4。
確かに10mm小のグラブと指先の長さを比べると違いが分かる。
川島慶三選手のモデルはポケットが広いだけでなく、ウェブ下に向かってポケットが出来るのでバックハンドも捕り易い型。しっかり掴むというよりはボールの握り替えを速くしたい選手にお薦めである。
そんな川島モデル10mm小をこよなく愛している彼は今では高校を卒業して硬式クラブチームでプレーしている。今でもマリオに通って頂いている常連のお客様だ。
身長も抜かされてしまった。
初めてあった頃はまだ小学生だったのでまだ小さかったのに・・・
そう思うと非常に感慨深い。
ちくしょう!
グラブの指先は10mm小さくしているのに身長はぐんぐん伸ばしていっているではないか。
そんなオーダーグラブの平裏にはこんな刺繍が施されている。
「超二流」
何年も前からマリオブログを読んで頂いている方はこの「超二流」という刺繍を何度か目にしたことがあるはずだ。
「お前はホームラン30本打てるのか?首位打者を取れるのか?
誰もが超一流選手にはなれない。だったらバントとか守備とかで脇役の中の超一流を目指した方がいいんじゃないか。」
当時・スワローズの監督だった野村克也氏が当時選手だった宮本慎也氏に言った言葉。
その言葉に感銘を受けた私はグラブをオーダーする度に「超二流」の刺繍を入れていた。
そこで今回の主役の彼もスワローズファンということだったのでこの刺繍を入れたというストーリーだ。
背面のカラーは・・・
ふむふむ・・・
ディープオレンジ×ブラックという組み合わせにヘリ革をオレンジでまとめている。
平裏をブルーにしているところも抜け目がない。
何ともお洒落な配色だ。
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いや、待てよ・・・
お洒落な配色のグラブなのは確かだが
冒頭で
「その頃の彼は高校3年生になろうとしていた」
・・・と書いた。
つまり高校3年生だ。
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え!?
この配色、高校野球で使えないぞ!?
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(次巻に続く)
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