行きつけのコーヒー店で
「マスターいつもの」と注文した場合は
その日のマスターのオススメという意味である。
（湊かなえ著『リバース』より）
この話は十河モデルにまつわる話。
でも
昨日の話とはまた別の話。
2018年8月12日（日）
お盆期間
常連のお客様が御来店。
現在は滋賀県にお住まいのお客様。
「お～！久しぶり！」
「実は昨日も来たんですよ・・・。そしたら澤木さん休みで・・・」
お盆期間中の帰省らしく、せっかくご来店頂いたのにも関わらず、澤木が休みだったのでわざわざ２日連続でご来店頂いた。
・・・申し訳ない！
（やはり人生とオムレツはタイミングが大事だ）
「アイピーセレクトをオーダーしに来ました！」
そう言ってGLOVE-BULLPENへと歩を進める。
「アイピーセレクトね。型番はどうする？」
言った瞬間に思った。
この質問は愚問である。
案の定、半笑いで
「はい、いつもので・・・」
「・・・だよね」
オーダーグラブを作る際に「いつもの」・・・という注文はなかなか無い。
行きつけの定食屋のAランチを「いつもの」と表現するのとは訳が違う。
これはオーダーグラブである。
しかし、こちらのお客様に関しては「いつもの」で納得できる。
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話は３年前の２月に遡る。
まだ旧店舗の頃でGLOVE-BULLPEN（グラブブルペン）も出来ていない頃だ。
2015年02月25日
今までの常識を覆す！？十河氏が推奨する内野手グラブの出し方・角度とは！？
このブログ記事を世界中に放った翌日の開店前。
シャッターを開けると一人の大学生が立っていた。
開店と同時にご来店。
「昨日のブログを見て、十河モデルが気になって・・・」
第一声はそんな感じだったように記憶している。
そしてグラブを手にはめた瞬間に即決だった。
「これ、買います」
ベースボールマリオで一番最初に十河モデルをお買い上げ頂いたお客様だ。
そこから この物語は少しずつ動き出す。
2016年01月15日
【Ipセレクト】定番の十河モデル×セミオーダーの十河モデルの共演
（写真右のグラブがお客様の十河モデル）
それからは頻繁にご来店頂くようになり、その度に十河モデルを持参して頂いた。
お客様ご自身で型をつけていて、その型付けが上手いから毎回驚く。
そして、その年にはオーダーグラブで十河モデルをオーダー頂いた。
2016年11月12日
Ipセレクト十河モデル オーダーグラブ ウェブは・・・IP.07
ウェブのカラーを変えている。
現在は受注が出来ないHQ（ハイクオリティ）オーダーでのご注文である。
十河モデルにこの編みこみ系のTウェブという組み合わせもなかなか良い。
そして・・・
この頃にはそのお客様は大学を卒業していて社会人となっていた。
2016年12月29日
【グラブブルペン里帰り】十河モデル アイピーセレクトIp.1050-15
そして年末になると地方から帰省するタイミングでベースボールマリオに寄ってくれる。
十河モデルを持参して。
こちらは2017年
新店舗がオープンしたあとの新しいGLOVE-BULLPENにて久しぶりの再会。
お客様と、そして十河モデルとも久々の再会。
2018年01月12日
【グラブブルペン里帰り②】Ip select十河モデルIp.1050-15
その頃は来店する度に
「HQオーダーはいつ頃、出来るようになるのですか」
という質問が多くなる。
どうやら十河モデルで作りたい仕様があるらしい。
残念ながらまだHQオーダーの再開の連絡はメーカーから来ていない。
「一度、十河モデルを使ってしまうと他のグラブが使えなくなります」
・・・メーカーが聞いたら嬉しくて涙してしまいそうなフレーズをお客様が言ったのはもう３年前だが、その気持ちは今現在も全く変わっていないという。
だからこそ冒頭で述べた
澤木の「型番はどうする？」という質問は愚問中の愚問なのだ。
「次は年末年始ですね。東京に来たらマリオに寄るのが通例になっています」
こんな嬉しい別れの挨拶をした8月にご注文頂いたオーダーグラブがようやく12月上旬に入荷した。
型番は書くまでもない。
でも一応、書き記しておこう。
十河モデル
Ip.1050-15
となっている。
本体カラーはコルク。
定番の十河モデルと同じ。
今回はハミダシとヘリ革をネイビーにしている。
シンプルの中でも際立つアクセントだ。
前回もそうだったのだが
今回もベルト部分には特殊刺繍を施している。
こうした特殊刺繍は別途、見積もりになる。
しかし
オリジナル感や特別感は一気に３割増しになるだろう。
（調子が良いときは４割増しになるときもある）
この【中抜きフチのみ刺繍】は各メーカーでもっともっと流行っても良いと思う。
それくらいカッコイイ仕上がりだ。
十河モデルの平裏部分にはもれなく薬指リングがついてくる。
その横に刺繍を入れることが出来る。
美魅
美しく魅せる
これはお客様に聞いたら自分で作った造語らしい。
カッコイイ言葉である。
どこかのタイミングでマネしたくなる。
こちらのオーダーグラブを郵送でお客様の元へ。
後日、喜びのメールと共に「年末伺います」というメッセージが添えられていた。
そして
本日、ご来店頂いた。
もちろん十河モデルを持参して。
もう既に使える状態に仕上がっている。
今回もお客様ご自身で型を付けているのだが素晴らしい！
自分の型になっている。
小一時間、グラブについて、十河モデルについてグラブ談義。
こういう時間を大切にしたい。
そして素晴らしい写真まで頂いた。
（全員集合）
毎年、お盆の時期や年末の帰省の時期に立ち寄って頂くのは嬉しい気持ちでいっぱいになる。
良い出逢いに感謝したい。
シャッターの前から始まる物語もある
そして・・・
この物語はまだまだ続くだろう。
（続く）
（マリオ通販サイトへ）
次回：Ip select(アイピーセレクト)マリオオリジナルRDモデル入荷！へ続く
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開催期間
2018年12月1日～2019年1月31日
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【恒例行事】オーダーグラブフェア2018～冬～12月1日開幕！