あなたは何故指導者になったのですか。それは何のためですか。 | Jリーガー 安彦考真 オフィシャルブログ

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人生で一番輝く瞬間は、何かを達成したり、成功したりした瞬間ではない。人生が一番輝いている瞬間は「旅の途中」である。それは、その人の「生き様」である。
だから「チャレンジを応援し、失敗を否定しない」環境を作る。



「スポーツが好きだから。」

「サッカーをやっていたから。」

「子どもが好きだから。」

みなさん、これは理由ではありません。

これは、あくまでも、きっかけに過ぎないのです。

指導とは、特殊技能のことではありません。

純粋に目の前の相手に「成長」してもらいたいと思えるかどうかです。

その「成長」に対して特殊技能を駆使し、専門性に特化し、情熱を注ぐ人のことを「指導者」と呼ぶのです。

今、子どもたちの夢は、世界の中にあります。

日本の選手ではなく、世界の選手をターゲットにしています。

これは、情報社会がもたらす、素晴らしい効果だと私は感じています。

しかし、問題は大人です。

メッシやCロナウドを目指し、
バルサやレアルでプレーをしたいという子どもがいる中で、

何故、指導者はバルサやレアルの監督をやると豪語しないのでしょうか。
あるいは、豪語できないのでしょうか。

子どもたちの夢に応えるためには、

指導者自身が本気になる必要があるはずです。

本気で、バルサやレアルの指導者になろうと思ったら、そこにあるトライの仕方や覚悟は今とは全く違うはずです。

何故、自分の小さな知識や組織の中で完結してしまうのでしょうか。

指導とは、「ある目的に向かって教え導くこと」とあります。

あなたにとって指導とはなんですか?

そのあなたの指導定義が、指導者としての骨格をつくります。

あなたは何故指導者を目指し、指導者になったのか。

その理由自体が、目の前の子どもを育てることに一番重要なことなのです。

なんのために指導者になったのか。

生活のため、他に仕事がないから、次のステップのつなぎ…とりあえず指導者…子どもが可哀想だとは思いませんか。

あなたの生活のために子どもの将来があるわけではありません。

指導者よ、目を覚ましましょう。

あなたの指導者としての志を教えてください。

そして、その志を大切にして、目の前の子どもの成長を一番に考えてあげてください。

そこに勝ち負けが必要ならこだわればいい。

そこに我慢が必要なら厳しくすればいい。

そこに…その先に子どもの成長があるならば、あなたの志を貫いてください。

子どもは、あなたを信じているのですから。

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