指導者が向き合うべき「相手」とは | Jリーガー 安彦考真 オフィシャルブログ

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人生で一番輝く瞬間は、何かを達成したり、成功したりした瞬間ではない。人生が一番輝いている瞬間は「旅の途中」である。それは、その人の「生き様」である。
だから「チャレンジを応援し、失敗を否定しない」環境を作る。



殆どの人が、指導者の向き合うべき「相手」は目の前の対象者だと答えると思います。

その答えは、まさにその通りだと思います。

ただ、ここで大切なのは、指導者として「適性」かどうがの自分と向き合うことが大前提にあります。

人として、対象者と向き合うのか、

指導者として、対象者と向き合うのか、

ある種、指導者とは二重人格でなければならない部分が必要なのです。

要するに、自分の適性と向き合うことがスターティングポイントになるのです。

例えば、あなた自身にそもそも「指導者気質」があるならば、「指導方法」を気にしなければなりません。

逆に、あなた自身に「指導者気質」がないならば、指導方法ではなく、あなたの人としてのあり方を気にする必要があります。

指導者は演者でなければなりません。

警察官や消防士が真面目で正義感が強いのではなく、

真面目で正義感の強い人が警察官や消防士になるべきなのです。

しかし、現実にはそんな適性検査はありません。

警察官や消防士として、真面目で正義感がないならば、

せめて、この職業に必要なスキルを持っていなければなりません。

人として、コミュニケーションが上手にとれなくても、犯人を見分けたり察知したりする能力が人より高い場合、勤勉さや正義感を上回る「職業としての必要性」がそこにはあります。


指導者も同じように、

どちらかが欠落してる場合は、どちらか一方の能力を学び、磨いていかなければならないのです。

だから、適性があるかないかを知ることは非常に重要なことなのです。

指導者が向き合うべき相手はあなた自身の「適性」です。

そのスターティングポイントを誤ると、

自分自身が目指すべき道に迷いが生じ、

その迷いが対象者に届き、

あなたの思うような指導ができなくなります。


そうなると、何が起きるか容易に想像できると思います。

感情優先の指導が子どもたちから好奇心や向上心を奪うことになるのです。

スターティングポイントを誤った指導者が、
一生懸命になればなるほど、余計に子どもたちは苦しむのです。

若き指導者のみなさん、

さぁ、今年が終わる前に、改めて自分の適性と向き合ってみてください。

(画像はネットよりお借り)
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