FSVマインツ05は8月31日、AWDアレーナでハノーファー96と対戦する。両チームにとって2013/14ブンデスリーガシーズン第4節の戦いとなるこの1戦、現在のリーグ首位マインツ（3勝0敗）に僅か1ゲーム差としているハノーファー（2勝1敗）はこの試合に勝利してその差を埋めれるのか？それともマインツが開幕から続ける無敗記録をさらに伸ばすのか？これまで戦った直近5回の顔合わせ中、3試合はドローで終わりマインツが勝利した試合も僅か1点の差であったことから、互いの実力が均衡していることは明らかであり、さらに両チームとも直近5試合にて4勝と好調であることから、この1戦は言うまでもなく見応え十分なものとなることだろう。
そして日本人ファンたちにとってはもう一つ、見どころとなるポイントがある。それは両チームに所属する日本人選手、酒井宏樹（ハノーファー96）と岡崎慎司（マインツ05）の対決である。岡崎の方を4年先輩（27歳）としながら、互いに誕生月を同じ（4月）であることを始めとし共通点が多い2選手だが、ここで互いのい経歴を振り返り、その実力を検証してみよう。
互いにU23日本代表にてプレーし、出場回数14回の中で1ゴールを決めた岡崎に対し、酒井は17回出場し2ゴールを決めている。その後フル代表にも選出された両選手は酒井が12回出場でノーゴール、岡崎は2008年の代表デビュー以来実に66回出場、これまで35ゴールと日本を代表するストライカーの一人として成長を続けている。もちろん、岡崎はFWなのに対して酒井はDFであるという差ももちろんあるかもしれないが、現時点では総合的に考えても個々の力であれば岡崎の方が上であると考えるのが順当なのではないだろうか？
さらに、両選手はそれぞれのチームで先発出場メンバーとして活躍しているが、ブンデスリーガでの経験という点でも、2009－12まで地元である千葉県柏市に本拠地を置くJリーグクラブ、柏レイソルでプレーした後、ハノーファーに加入した酒井に対し、マインツに移籍する前は2011年からVfB シュツットガルトでプレーし、63戦で10ゴールを挙げている岡崎は移籍後初出場した試合にてゴールを挙げた数少ない選手の一人としてドイツリーグでも知られる存在である岡崎の方が勝っているといえるだろう。
(画像は岡崎がシュツットガルト在籍当時)
さて、この試合で日本代表経験者同士のマッチアップは見れるのだろうか？8月11日に古巣シュツットガルトを相手にした1戦で旧友たちを相手にしゴールを決め、マインツの3－2での勝利に貢献するなど好調に見える岡崎慎司を酒井宏樹は止めることができるのだろうか？
シャルケ－ヴォルフスの1戦の時も書きましたが（もっともその際は長谷部に出場機会が無く、日本人対決とはなりませんでしたが）、欧州リーグでの日本人対決が見られるのも当たり前となりつつある現状の日本サッカー界。海外で日々切磋琢磨し、個々の努力が高まってくれば近い将来日本がワールドカップで優勝する姿を見れるかもしれませんよね。そして4大リーグの中でも日本人選手が多いドイツ･ブンデスリーガ、そのブンデスのチーム達が日本人選手に注目し始めるきっかけ、その礎を築いた選手たちの一人である岡崎慎司が、後進の若手である酒井宏樹を相手にどのようなプレーを見せてくれるのかに注目しよう！
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