だが、今シーズンに限っては話が違った。ブルズはペイサーズと対戦する度に80－76、111－101、97－92とあと一歩まで迫るものの肝心の勝利を奪えずにいるのだ。
そのペイサーズの今季の快進撃の裏にはスーパースター選手、ポール･ジョージの大活躍がある。彼は今季、ペイサーズ所属選手の中では個人得点では1位、リバウンドでは2位、そしてアシストでも2位と攻守に渡って大活躍しているのだ。
ダニー･グランジャーの負傷離脱によって一度は今季のペイサーズを心配するファンや専門家の声が聞こえたが、ポール･ジョージは見事にその穴を埋め、オールアラウンドな活躍を見せたのだ。
さらに、フランク･ヴォーゲル率いるディフェンス陣の活躍も素晴らしい。彼が共にオール･ディフェンスに選出されているセンターのロイ･ヒバート、そしてフォワードのデビッド･ウェストと共にペイント内で堅固な守備を見せているのに加え、攻撃面でジョージを支援するのはコートのどこからでもシュートを決めれるジョージ･ヒル。これほどのロスターを持ってすれば、彼らがレブロン･ジェームス率いるマイアミ･ヒートのすぐ後方、2位という順位も当然のように思える。
一方、対するシカゴ･ブルズは元MVP、デリック･ローズを欠いたままシーズンを開始させた。だが、主力選手を欠いてもなお、未だプレーオフ進出の有力候補の位置を保たせている前年間最優秀監督賞に輝いたトム･ティボドー監督の手腕はさすがと言うべきか。
ローズが抜けている間、シカゴも3ビッグ･メン－デン、ノア、そしてブーザーは攻守に渡って安定したプレーを見せている。だが、2月4日に行われたサクラメント戦に42点もの大差で敗れて以来、これまで18試合中11試合を落としている現状は決して調子が良いとは言い難い。
さて3月24日、午前9:00(日本時間)からブルズには本拠地ユナイテッド･センターでペイサーズ相手に勝利を飾る今レギュラーシーズン最後のチャンスが与えられる。デリック･ローズは残念なことに今季戻って来れそうにないが、はたしてブルズはプレーオフ間近のこの1戦、ついに切望し続けたペイサーズ相手の勝利を飾れるだろうか？
2チームとも、タフなディフェンスを見せるチームとして知られるだけに、この1戦はこれまでにないほどの熱戦が期待できる。
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