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主人と私

私が産まれてから今までの間に1番印象に残っている光景は、6歳のころ住んでいた長屋が火事で全焼したことです。
とてもきれいだった記憶があります。

旅行先で私の方から求婚しましたが、その日は性交で話を流されて、それから何日経っても主人からハッキリとした返事はなく、まあ、額は教えていないけど借金があることや、父親は自殺して残った母親とも折り合いが悪いことは伝えていたので、普通の家庭で育っている主人なら、それを理由に断るかもしれないと考えてはいたので、それならそれでも構わないかと思っていました。

 

私が主人に結婚を申し込んだ理由は、主人の家が金持ちだと知ったからです。

 

そのころは職場の近くに引っ越していたので、副業のためにだけ長距離移動をするような生活を続けていて、少し疲れていたときに、仕事で付き合いのある公共工事を受注している会社の人と話し、道路建設のため地主代表と土地売買の交渉をしている話を聞いて、その主人の家のある地域に住んでいる代表者の名字が主人と同じで、でも、田舎だからか同じ集落に同じ名字の人が何人もいるため、後からそれとなく主人に聞いてみたところ、その地主代表が主人の父親本人でした。
主人の実家は普通の農家ですが、家の近くに山林を所有していて、そこの真上を道路が通ることになり、買収価格がウン千万円は手に入るそうでした。
それを聞き、特に具体的な計画等はなかったけれど、なんとなく主人に結婚を申し込みました。

 

面白い話としては、同じころ主人の父親が、私と一緒にいる主人の姿を偶然に目撃し、「悪い奴に騙されている気がする」と周りに相談していたことです。
後日、それを主人から笑い話として聞かされ、たまに両親が子供の結婚相手を見て反対する体験談を聞きますが、無下に反対しているわけではなく、人生経験の多さからくる経験上の人を見る目を活かした発言もあると思うので、よく聞いておいた方が良いと思いました。
そして、私の姉同様に当事者は親どころか誰に何を言われても聞く気がないことも分かります。鯉は桃食うです。

 

しばらくして、まだ借金は残っていましたが、返済の見込みが付いたので、副業を紹介してくれた関係者ごと全て手を切りました。その副業については未だに1度も尾を引いたことはないので、うまく逃げ延びられていると思います。
最近になって1度だけ、主人が保険の新規契約を申し込んだら、「結婚相手(私)と同姓同名で同年齢で同地域に住む元暴力団関係者がいる」と保険会社に言われたと聞き、少し不安に思ったぐらいです。

 

完済に見込みがついたおかげで、元々私はお金に興味がないことから、そのころには主人の家の金にも興味がなくなり、併せて主人との結婚もどうでもよくなっていましたが、ある日、1か月の時間制限付きで主人から、結婚したいと言われ、そのころになってもまだ結婚しようがしまいが別にどちらでも構わなかったので結婚することにしました。

 

つまり私は主人に何の感情もないどころか、打算的な思いもないまま結婚したことになります。

 

子供のころから私を「人でなし」とか「人の心がない」とか言っていた人たちは、私より私の性質を見抜いていたのかもしれません。