仁尾小の食育のテーマは、
「食の重要性と楽しさを提案・発信する児童の育成」
校長先生のお話にありました。
親、家庭はなかなか変わらない。
ならばまずは学校が変わる。
そして、子どもが変わり、子どもに発信させよう!
子どもが言えば、親は変わる!
子どもたちが自分で考えて動くようになるために、
係分担がありません。
給食当番も決まっていませんでした。
強制的に係を決めるのではなく、
「みんなが楽しく心地よく、給食を食べるためには、
どうしたらいいだろう?」
と、問いかけ、考えさせるのだそうです。
子育てに使えますよねー。
我が家は全然できてないけど。
そして、学校でいいことを学んできた子どもたちが、
「ひとくち30回かむんだよ」
「朝ごはんは食べた方がいいってよ」
と、親に発信することで、
家庭が少しずつ変わっていく。
一番上の写真の、パンフレットは、
こちらから見ることができます。(PDF)
http://edu.city.mitoyo.lg.jp/nio/kenkyu/kyusyoku/kyusyokuhappyo1.pdf
仁尾小のHPはこちら
http://edu.city.mitoyo.lg.jp/nio/index.html
具体的な食改善の取り組みのうち、
一番効果が高かったのではないか、と言われる、
ダシの改良を含めた、
給食の見直しについて、お聞きしてきたことを、
具体的に書いてみますね。
「腸内を正常な状態にするために、
学校給食の献立・調味料を改善」
この日、いただいた給食
麦ごはん
牛乳
サバのレモン醤油かけ
けんちん汁
大根サラダ
サバとサラダが特に、おいしかった~。
ごはんが多くて、
牛乳も飲み干さなくてはいけないので、
量的にかなり無理しましたが・・・(^_^.)
(夕飯も全く入らなかった!)
献立の見直しについては、
家庭では接種が少ない魚、豆、海藻、キノコ類を
多く取り入れるようにされたとか。
また、可能な限り、発酵食品も。
そして、旬の野菜を使い、皮や芯も使用。
この「皮や芯」、
一番栄養が豊富な部分なのですが、
大抵の調理員さんは、使うのを嫌がるんですよね。
理由は2つ。
1、仕上がりが汚くなる。
2、面倒
確かに、綺麗に皮をむいた方が、見た目はきれいです。
ごぼうなんて黒くなるし、
にんじんも黒ずみます。
学校は鉄の釜を使うところが多いので、
アクと反応して、汁自体が濁ることも。
そして、手間がかかる。
キャベツの芯なんて、ばっさり切り捨てたら楽だけど、
芯を使おうとすると、
そこだけ葉っぱと分けてから、
手をかけて切らなくてはいけません。
スライサーを使っても、
大きくゴロっと出て来ることがあります。
また、それを拾って、切って・・・
調理員さんはやりたくないでしょうね。
そこは、栄養士さんがうま~く調理員さんに説明しながら、
誉めながら、
うまく、使う方向へ持って行かれたようです。
お若い(そう見えた!)のに、すばらしい栄養士さん。
毎日使う、というところまではいかないそうですが、
頼めば、やってくださるそうです。
そして、これが成果が出た一番の原因だと言われるのが、
「調味料の変更」
それまでは、煮干しや昆布を使ってだしをとられていたのですが、
(だしガラは捨てる)
海のミネラルたっぷりのだしの栄養をすべて摂ることができるよう、
「あご、いりこ、昆布、しいたけ」の粉末を使われるようになりました。
栄養士さんが、いろんな業者にお願いされて、
これらの粉末のサンプルを取り寄せ、
味と仕上がりの見た目、使い勝手などを吟味されて、
今使っておられる粉末にたどり着いたそうです。
あごは、焼きあごよりも、焙煎したものが、生臭みがなくて、
どんな料理にも使えるとのこと。
それらを、独自のブレンドで料理に使われています。
アゴ:いりこが7:3.
昆布としいたけは、どちらも少量だそうです。
特に昆布は、粘りが出るので、料理によって使っておられるとか。
和え物、サラダにも入ります。
給食では、サラダに入るものは必ず加熱しなくてはいけないので、
毎回、乾煎りしてから、使われています。
汁は、飲み干すとこんな風に少し、粉末がお椀に残ります。
見えるかな?(お椀手前)
下に沈みやすいので、
配膳のときには、食缶を下からよ~くかき混ぜて、
次ぎ分けるように指導されています。
1人何gくらい入れているか、
どこから仕入れているかなど、
価格などもお聞きしましたが、
ここで公表していいのかわからないので、
知りたい方はご連絡くださいね。
これを取り入れる際は、最初に、
粉末そのままを、給食で出したそうです。
味見して、ということでしょうか。
「後出しはよくない(笑)」と、校長先生。
これを実際の給食に取り入れる際も、
調理員さんへ、どう説明し、
どうやってもらったか、
詳しくお聞きしました。
同業者ならすごくわかる、この悩み(笑)
栄養士さん、
「私はどちらかというと、調理員寄りですから。
調理現場が楽しく、仲良くないと、
絶対においしい給食はできないから。
無理なお願い、やりたくないことを無理にはさせたくない。」と。
とっても考えが似ていたので、嬉しくなりました。
やってほしいことはいっぱいあるけど、
私が「こうしてください」って言うんじゃなくて、
できれば、調理員さんの方から、
「こうやりたい!」と言ってほしいと思っています。
そうなるように、働きかけはするけれど。
お願いするときも、理由をきちんと説明し、
そのためにはどうしたらいいかを考えてもらう。
私は現場のことはわからないことがたくさんあるから、
調理員さんたちが取り入れやすい形を考えてもらう。
これはやりたいけど、
今の段階で提案すると、
軋みができるかな、と思うときは、我慢しています。
もっと、ぐいっと引っ張ってうまくいく栄養士もいるのだろうけど、
私にはまだ、その能力はないので・・(^_^.)
その辺が似ていたので、嬉しかったな~。
あ、話がそれました。
この辺のことは、同業者の間で話が盛り上がるのです(笑)
そうそう、
粉末を入れた献立の中で特に好評なのは、
和え物だそうです!
この日の和え物は、
ウィンナーと大根ときゅうりの、ごまマヨネーズ和えだったのですが、
そんな洋風な和え物にも、全く臭みなし。
そして、
和え物に粉末を入れることで、風味が引き立ち、
醤油などの調味料の量が、減ったのだそうです。
結果、化学調味料を使う量が減ったことに。
ということは、化学調味料入りのものを使われており、
それを変えずに、結果が出たということですね。
調味料1つかえるのにも、
慣れた味ということでの反対もあるし、
自治体によっては、決まったものしか使えなかったりするので、
結構大変です。
それを変えることなく(本当は無添加のものがいいのだけど)
献立の大きな見直しをすることなく、
結果が出せる、というのが、
この粉末を取り入れることのすごさかな~と思いました。
学校給食は大きな市場ですから、
何かを変えようとすると、必ず反対する人が出てきます。
子どものためとは言っても、
お金がからむので、なかなか難しい。
でも粉末を加えるだけなら、
その辺のゴタゴタは全くないのですから。
和え物に加えるときは、
具に、最初に粉末をまぶしてから、
味が足りなければ、醤油などを足していくそうです。
そうそう、これは私個人的な想いですが、
汁をいただいた感想。
確かに粉末の出しの味も出ていておいしいのですが、
私は、少量でも、従来の、煮出した昆布やかつおなどのだし汁も、
少しは入れたほうが、よりおいしいだろうと思いました。
粉末のだしと、煮出しただしの味は、違うようですね。
煮出しただしの味に慣れていると、少し物足りなさを感じるかも。
調理員さんに受け入れやすいように、
だしはとらず、
(だしをとるのも、ひと手間なので。洗い物とかまで考えると)
粉末だけにされたのだと思います。
できれば、煮出すダシもとったほうが、よりおいしくなりそうです。
(ハードルは上がります)
うどんにはかつおも使うそうですので、
料理によって、ダシは若干変えてあるよう。
汁に粉末を入れるときのコツ。
出来上がり前に、入れること。
初めから入れると、周りに焦げ付いたり、
あくが出て汁が濁ることがあるそうですよ。
アゴといりこの割合を決めるときは、
給食委員会に決めさせたそうです。
いろんな配合のものを味見させてから。
これ、いいですねー!!
子どもたちが決定にかかわることで、
子どもたちからの発信も十分期待できると思います。
思い出すままに、給食改善のことについて、書いてみました。
吉田先生の提唱される、30日間食改善を
学期に1回取り入れたり、
(今年度からなので、まだ2回だけど)
菌ちゃん元気野菜作りに取り組んだりもされています。
他にもいいお話をいっぱいお聞きしたので、
思い出しつつ書いていきますね。