『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』を観に行ってきました。
小説が原作だそうで、そのタイトルは「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」らしい。
原題は『THE UNLIKELY PILGRIMAGE OF HAROLD FRY』で、“ハロルド・フライのありえない巡礼”???
なんで邦題は旅行に出発すること限定の“旅立ち”にしたんだろう?
イギリス映画。
定年退職し、妻のモーリーン(ペネロープ・ウィルトン)と静かに暮らすハロルド・フライ(ジム・ブロードベント)。
ある日、昔の同僚クイーニー(リンダ・バセット)から手紙が届く。
ホスピスにいて、別れを告げるものだった。
ハロルドは返事を出そうとポストに向かうが、気が変わって800キロ離れたホスピスまで歩いてクイーニーに直接会いに行くことを決意する。
ホスピスに電話をかけ、「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、歩き始める。
その無謀な旅はやがて大きな話題となり、道中で様々な人々と出会う。
一方、モーリーンは家を出たまま帰ってこないハロルドを心配していた…。
なんか思いのほか入り込めなかった。
ハロルドはホントに突然旅に出た。
手ぶらなのかと思ったら、お金は持っていたようだ。
携帯電話は忘れたようだけど。
何も知らないモーリーンが心配するのは当然。
そしてモーリーンには、クイーニーとハロルドに対して罪悪感というか引け目があって。
ハロルドの旅は、18歳のウィルフをはじめ、大勢の人に応援され同行される旅となっていく。
しかし、人が多くなると速度は遅くなり…。
歩いていると、息子デイヴィッド(アール・ケイヴ)のことを思い出すハロルド。
楽しい映画なのかと思っていたら、つらい過去が明かされる。
順撮りで撮影したそうで、ハロルドがどんどんくたびれた様子に。
ハロルドに悪気はないんだろうけど、モーリーンが可哀想。
クイーニーがビール工場を解雇されたのも、なぜ本当は自分がやったと言わなかったんだろう?
要するに、罪を被ってもらったわけでしょ。
歩いて行く道中の風景は素朴で、雲の隙間から光が差す天使の梯子もいい感じ。
最後に、巡礼を後押ししてくれたスロバキアのお医者さんとガソリンスタンドの女の子が出てくるのは分かるとして、なんでスニーカーのおじさんも出てきたんだろう?
買ってあげたのかな?