社会のルール | ものづくり系会社員の戯言?

ものづくり系会社員の戯言?

「心」の世界から「ものづくり」の世界に転身して奮闘する『変わり者』の徒然日記

 飲酒運転に対する「厳罰化」の動きが強くなっていますが…、

 貴方はどう思いますか? 

 刑罰を厳しくしただけで、飲酒運転をする人を減らす事ができると思いますか?

 逆に、今は「轢き逃げ事故」が増えているのだとか…。

 

 福岡の事故以後、地方自治体は慌てて、「検挙された場合には即、懲戒免職にする」と発表していますが…。大きな効果は無いでしょうね。


 話題変えて…、

 昔、こんな実験が行われました。

 

 ある学者が、犯罪多発地区に車を1台放置して、どの様にして犯罪が行われるのかを監視したのです。しかし、何日経っても、車はそのままの状態…。

 そこで、窓ガラスを1枚割って、再び放置。

 すると、今度は、車があっという間にスクラップに…。何故でしょう?


 上の文章の中で、大抵の人は、『犯罪多発地域』に注目すると思いますがね…。っという話し方を出来るのも、この話のミソ。

 本当に注目すべきは、窓が割られていなかった時に「犯罪」は起きなかった事です。

 犯罪件数や種類、傾向に関わらず、実際に起こるのは「社会」。

 勿論、私たちが今暮らす「社会」についても、同じ事が言えます。

 

 次に、「割れ窓理論」という話を専門家がしているのを、貴方は聞いた事がありませんか? 

 

 「地域・社会が、小さな犯罪行為に対して毅然と対応すれば、次に起こるであろう凶悪犯罪は防げる」という理論で、ニューヨークの前市長のジュリアーノ氏が提唱し、実際に凶悪犯罪を減少させた話が有名です。少年犯罪のニュースの中で、多く聞かれると思いますがね。


 「小さな物事に対しても、きちんと対応する事」

 これは、私たちが生きる中では、どの様な場面でも必須です。仕事もしかり…。


 では、実際には出来ていないのは、何故か?


 「何故か?」と言われて、『トヨタ式カイゼン』ではありませんが…。

 この言葉は、人間が与えられた使命の一つでもあり、人間にのみ与えられた言葉だと、私は思います。目の前にある答えが、必ずしも「正しい」とは限らない。だから、「考える」きっかけとして在るのだと…。


 

 「飲酒運転による事故を減らす方法」…。

 最も簡単で、最大の効果が出そうなのは、『検挙者』の氏名と顔写真の公開です。

 それと、「飲ませる」側に、幇助罪を徹底的に適用する事です。


 酒類メーカーや、飲食店の小さな反発はあるかも知れませんが、これが実現すれば、反って、缶ビールや発泡酒の売り上げが伸びるかも…。

 「お父さん」の帰宅時間が早くなって、意外な「相乗効果」もあるかも知れません。


 私はまだ独身ですけどね…(苦笑)。