人生って、
何かを捨てるほど軽くなり、動きやすくなって
何かを得るほど動きづらくなるという
当たり前の事に、最近、しみじみと気づく。
もうすぐこのお店も1周年。
そんな、今、現在にして思うことをまとめておこうと思います。
何かを手にしたら、何かを捨てないといけない。
プフを経営していた頃の自分の荷物は膨大で、
必要でもないのに捨てられないという気持ちで、
そしてそういうのがどんどん増えていってた。
人生はきっとそういうもんなんだろうと思っていた。
常識という、誰かが決めた価値観の中で、
自分が一番求めていたものではないものを手にして、
それを手放せずに、人生の優先順位が変わっていくことが
どれだけおそろしいことか、、、
今にして、そんなことを思います。
11年前、プフを立ち上げる時、自分には何もなかった。
ただ、「人生をこのレベルで生きたい」という基準だけはあったけど、
万が一お店がつぶれても、すごい失敗をしても、
「それでも長い人生でみると、得られるものの方が多いだろう」
などと考えたりしていたくらいだった。
そんな自分が、
何もないところからお店をつくって、
がんばって生き抜いて、その中で手に入れた多くのものを守ることに、
いつしか一生懸命になっていた。
それは仕事であり、肩書きであり、収入であり、キャリアであり、常識。
そして、それらによって守られた日常。
その中では傷つくことも、お金の心配をすることも、
孤独に思うことも、自分が無能だと痛感することもない。
そうやって、いつのまにか身動きがとれない状態になっていた。
自分らしく生きたいと願って、一生懸命お店をやった10年間。
いつからか手にした、自分が「人生で真に望んでいたわけではない荷物」を
守ることが目的になってしまっていたことに唖然とする。
たった一度の人生なら、
何かを守る人生ではなく、大切なモノやヒトを精一杯大事にしながら、
ワクワクして何かを探す人生の方がいい。
自由に自分らしく、その道を突き進む生き方を貫くために。
そんなことを考えて、僕は一度仕事をリセットし、
また違うコンセプトのお店を始めることを決意した。
それが一年前。
自分が握り締めているものを手放すことで、身軽になり、
今はじっくり自分と向かい合って、
新しい人生を歩いている。
早くも自分の人生の方向性を取り戻した感触は大いにある。
スポブを始めてから、
幸せの感じ方が大きく変わったと思う。
それは自分にとって衝撃に近かった。
自然にお客様に微笑んで、話しかけて、お茶を出して、、、
その全てを、お客様を楽しませるだけでなく、
自分も心から楽しんでいる。
一人でお店を始めて、その根源的な部分を取り戻せた感覚。
衝撃でした。
ああ、幸せってこういうものだったなぁ。。。ということを
そのたびに、自分は懐かしく思い出しました。
自分は、間違いなく幸せになりたくて、一生懸命に働いてきた。
でも、幸せは毎日の中にあることを、どこかで忘れてしまった気がした。
最近の自分の目の前にあるのは、理屈や理論ではなく、
ただ毎日を幸せに生きるという本質です。
自分に会いに来てくれるお客様と、
自分とこのお店を必要としてくれるお客様と、
純粋に、シャープに、本質的に向かい合えること。
売上や客数ではなく、
どれだけ「濃い」関係性をつくれるか?
に焦点をあてて、全身全霊で髪を切る。
その行為に、こんなに幸せを感じれることに、
ちょっと感動した。
それはプフの頃の仕事では、感じられないことでした。
ここに来てくれるお客様とは、本当に深く繋がれる。
僕の中でだけですが。笑
生きるように働き、働くように生きる。
そんな生き方がしたくて、そのあふれ出す仕事への想いに、
真正面から向かい合って、今、このスポブをつくっている。
誰もが望んでいるであろう、「自分の人生を自由に自分らしく生きる」
ということを現実にデザインできると思っている。
もちろん完璧ではないけれど、
毎日人生の全てを傾けて、
一人一人のお客様と向かい合っている。
そして日々、未熟な自分から逃げずに闘っている。
それが今の自分です。
これはもはや、自分の中で「ビジネス」ではなくなってきている。
これはビジネスでなどではなく、僕の人生そのものです。
どうやって儲けるとか、どういうシステムにするとか、
もはやそんな次元ではなく、
このスポブというお店は、大澤正俊という一人の人生の
全てをかけた挑戦なのだということです。
こうやって稼ごうとか、ここにビジネスチャンスがあるとか、
そんな次元で僕はこのお店をやっていない。
そして、理想の自分で、理想のお店をしているその世界に、
「できない」ということは存在しない。
そこに1%でもあるかすかな可能性と向き合い、
「どうやったらできるのか?」という希望に焦点を当てて、
自分は幸せを感じながら、
「イメージしてる未来」をつくることに、日々挑んでいる。
その生きるレベル、目指すレベルが他のお店と圧倒的に違うことこそが、
今、現時点でスポブがうまくいっている理由だとも思っている。
自分は毎日をうまく生きれなかったプフの時代から、
こういう未来を確かに望んでいた。
でも、一方で、望んでいたけれども
こんな未来が自分に訪れるとは思っていない自分もいた。
きっかけはほんの些細なことだった。
そして今、今日現在、足りないと思い続けてきた自分の人生が、
もうすでに十分満ち足りていることを理解している。
そして、「自分の意志を持って生きる」ということを、
自分が一番失いたくないと思っていることだけは、
見失わないように生きていこうと思っている。
それ以外を失ったとしても、
大澤正俊という道をまっすぐに生きることだけを失わなければ、
自分の人生は大丈夫なのだと気づいたから。
そして、前に前にと歩み続けた人生の中で
探し求めていた人生の答えが、「実は存在しない」のだとも
最近思えるようなった。
自分は人生の答えを探すのをやめた。
何か分からない素敵で大きな未来へと
自分は自分の生き方を大切にして、ただ進んでいくのだ。
そこで一生答えの出ない未知な自分自身と、未知な未来を
探求し続けたいと思う。
それが人生なのだと今は思える。
自分と向き合う人生は美しく、
尊い。
多くのアーティスト達がそうしてきたように、
自分と向かい合うことで、
クリエイティビティは生まれていくと信じている。
11月で一周年を迎えます。一執念。的な。笑
僕の人生をかけた挑戦。それがスポブです。
ご来店お待ちしております♪