早く観たい「ザ・シェイプ・オブ・ウォーター(2017)」 | ささやかだけれど、役に立つこと

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ザ・シェイプ・オブ・ウォーター(2017)

監督:ギレルモ・デル・トロ

出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、オクタヴィア・スペンサー

この映画は、今年のベネチア国際映画祭コンペティション部門で金獅子賞を獲得したことで最近ニュースになった。

 

この映画を早く観たい理由は、この映画の監督であるギレルモ・デル・トロが過去に撮った作品(パシフィック・リム、パンズ・ラビリンスなど)が好きだから。

 

パシフィック・リムは大人になりきれない巨大ロボ好きのおっさんには胸が痛くなる作品だ。パンズ・ラビリンスは幻想的な映像が美しいが故に一層ストーリーが絶望的で、結末にはそれでいいような悪いような両義的な気持ちを持たざるをえない。

 

そんなデル・トロ監督の最新作は、60年代米国の秘密研究施設で清掃員として働く口がきけない女性Elisa(サリー・ホーキンス)が、施設で管理されている魚人と恋仲になる、というおとぎ話。おなじみのマイケル・シャノンもElisaの上司役として出演。どうやら、いつものあの強面で魚人を虐待している様子。

 

このサリー・ホーキンス、良く見るけど誰だっけかなあと思っていたら、「ブルージャスミン」でジャスミンの妹ジンジャーをやっていた人だった。強い印象を残す演技が多いにもかかわらず不思議と名前が覚えられない人だけれど(良い役者の証拠か?)、とうとう主演作品に出会えた。

 

予告編を観る限り、パンズ・ラビリンスと同様に幻想的な雰囲気が良かったけれど、それ以上にサリー・ホーキンスの素晴らしさが際立っていた。単に孤独だが良識のある女性、というだけでは済ませられない何かが観る者に迫ってくるようだ。

 

それにしてもこの映画のポスター、魚人がちょっとマッチョ過ぎるきらいはあるけれど、映画の雰囲気が良く表されていてとても良い。