◯議長(浦 伊三次君)
井土人権福祉部長。
◯人権福祉部長(井土敏幸君)
議員おっしゃいますように、高齢化の進行に伴いまして後見人制度というのがますます今後必要になってこようかというふうには考えておりますし、またそのような世の中の動きとなっておるところでございます。
市といたしましてでございますけれども、現在後見人の相談につきましては、高齢者については地域包括支援センター、障がい者につきましては障害者相談センター、こちらのほうで行っているところでございます。今後のひとり暮らし、あるいは高齢化の進行に伴いまして対象者の増加が見込まれますので、当然、後見相談のほうはふえてまいるというふうに考えております。啓発事業等を早急に強化していく必要があると考えておりまして、そのような方向で進めてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
◯8番(徳安達成君)
この成年後見センター事業というのは、市が委託することによって、市の成年後見制度に対する啓発とか相談というものを一つのわかりやすいものとして提示することになると、私は思っております。それこそ市が責任を持ってこういう制度について進めていくんだということの意思表示になると思ってはいるんですが、現在の相談体制、地域包括支援センターであったり、障害者相談支援センターの設置によって充足しているとは言えないかもしれませんが、そういう体制をとっていらっしゃるということは理解いたします。私はこの事業を市がやりませんかと言った理由の一つにですね、この事業を市が責任を持ってしっかりと進めていくということの意思表示になると思っているんですが、現在、市が委託して設置されているそれぞれの相談センターや各事業についてですね、確認なんですが、市がきちんと責任を持ってやっていくという意思表示であるということは理解してよろしいでしょうか。
◯人権福祉部長(井土敏幸君)
市のほうで社協だとかにきちっと頼んでおるわけでございますので、私どもでやっていくという意思表示をあらわしているものというふうに理解していただいて結構でございます。
◯8番(徳安達成君)
はい、わかりました。ぜひとも率先した取り組みというものをよろしくお願いしたいと思います。
それで、次に参ります。
通告の5番になっております地域包括ケアシステムの役割についてでございます。
この地域包括ケアシステムは、月形市長が昨年1年かけて地域包括ケアシステムを全くゼロ、新規の事業として立ち上げられてこられました。それこそ市長1年目としての目玉の事業としてされていたんではないかと思っております。それがいよいよ来月から動き出すところでございます。これからの市民の暮らしに欠かせない制度がこの地域包括ケアシステムではないかと思っているところでございますが、この包括ケアシステムは中学校単位で医療、介護予防など地域が連携して、住みなれた地域で自分らしい暮らしを送れるということを目的とされています。地域福祉の構築に重要な役割を担うと思っているんですが、現在の地域包括ケアシステムの状況というのはどのようになっているのか、お聞かせください。
◯健康増進部長(馬場 貢君)
新年度から地域包括ケアシステムをスタートさせます。議員、今申されましたとおり、先ほどから言われていますけれども、糸島市の地域福祉計画・地域福祉活動計画に掲げられております地域福祉の考え方、基本理念等はまさにこの地域包括ケアシステムに通ずるものだというふうに思っております。
現在の状況はということでございますけれども、本年度準備を進めてまいりました。新年度から5つの日常生活圏域に5つの地域包括支援センターを設置いたしまして、このセンターを中心といたしまして、介護事業者、医療関係者、また地域、ボランティア等の協力を得ながら、高齢者の生活を支えていく仕組みをスタートさせるということになっております。
この地域包括ケアシステムの成功につきましては、国も申しておりますけれども、将来的には高齢者に限らず障がいをお持ちを方、子供と弱者を地域で支えていく、包括的にケアをしていくというような仕組みづくり、体制づくりにつながっていくものではないかというふうに考えておるところでございます。
以上です。
◯8番(徳安達成君)
質問以上のことをいろいろと言っていただきましてありがとうございます。部長が答弁されたとおり、私もこの地域包括ケアシステムというのが中学校単位という地域の中で福祉を構築していく中心になる仕組みであると理解しておるところでございます。そこにぜひ障がい者や子供たちがそのシステムの運用によって安心して暮らせるまちというものができてくることを願っているところでございます。こういう中で、最後にこの地域福祉の件で市長にお尋ねしたいことがございます。
この地域福祉計画にもあるとおり、少子・高齢化が進む中で地域における安全・安心の確立が必要とされています。そして、地域の支え合いの仕組みがこの中で求められているところでございます。また、以前、6月議会でも私申し上げたことがあるんですが、健康づくりも地域包括ケアシステムも将来の糸島に対する一つの投資、いわゆる糸島に今住むに対して投資をすることで将来財政的にも効果が出るというふうなお話をさせていただいたことがあると思います。このような思いから、これからもまちづくり、そして、これから後期の総合計画も策定されることだと思います。これまで言われてきたのは、福祉のまちづくりという形で言われてきたと思います。私はこれからは福祉でまちづくりをするというその観点も持ってこれからの糸島市の市政運営を行っていただきたいと思うんですが、この概念というのは当然定住化促進にもつながると私は考えているところでございます。市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。