222-4そこには、ちびた鉛筆(えんぴつ)が一本(いっぽん)と、大きな(おおきな)パッチ(ぱっち)が二枚(にまい)入って(はいって)いた。 手垢(てあか)に汚れた(よごれた)パッチ(ぱっち)の一枚(いちまい)には、奴(やっこ)凧(だこ)が描かれて(えがかれて)い、もう一枚(いちまい)には、山中鹿之(やまなかしかゆき)介(すけ)の武者(むしゃ)姿(すがた)が刷られて(すられて)いた。