今のあなたが陸上を続けられるのは、誰のおかげだい? | 【走高跳】身長168.5cmの「空跳ぶSE」小池輝のブログ【陸上競技】

【走高跳】身長168.5cmの「空跳ぶSE」小池輝のブログ【陸上競技】

小池輝(こいけあきら)です。

ーーチビでも高く跳べるーー
俺は、その夢を守っていきたい。
あなたに、諦めてほしくないから。

走高跳の技術に関する情報を中心に、
役立つ情報を発信していきます。

親の経済的事情などで、
陸上を続けられなくなる。

「~大学で陸上をしたい」
純粋な思いを持ってても
その大学に入れない。

そんな人は大勢いる。

今置かれた環境で
全力出して取り組まないのは、

彼らに失礼じゃないですか?


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んばんは、小池です。


もしあなたが
大学で部活に取り組んでいる人なら

聞いてほしい話があります。


それも体育系の学部に属しているのなら
なおさら聞いてほしいです。


よく聞いて
重要なことに気付いてほしいです。


それではいきます。


今日は大学から15分ほどの
競技場へ移動して練習しました。

練習前ミーティングの時、監督から


集合時間に遅れることが分かっていながら
チンタラ自転車を漕いでやってきた奴がいる

そいつらからはやる気を感じられない



とお話がありました。


私もそれは共感します。

授業終了時間の関係で
集合に遅れることだって、それはあるでしょう。

でも、チンタラ向かうのは
いかがなものかと思いますね。


陸上競技で大事なことに
最善を尽くす」という概念があります。


対校得点争いがかかる
レースの途中で肉離れを起こしたり
ハードルをひっかけ転倒したとしても

歩いても這いつくばってでも
ゴールへ辿り着こうとすること。


明日の天気予報が雨だと聞いても
傘と防寒具を用意して

「記録は狙えないかもしれない」
「でも雨だからこそ勝つチャンスがある」
と思って試合に臨むこと。


こういったことが
「最善を尽くす」だと思っています。

チンタラやってきた奴らからは
その気持ちを感じられないのです。


陸上部に入ったことで、

仲間とともに陸上競技に取り組む"権利"
を手にしているはずなのに、

それを最大限活かそうとしない。


これはとってももったいない話です。


ここで、

俺たちだけが持つ権利

について話します。


権利と聞いて
「さも難しいんだろうな」
と思うかもしれませんが、

シンプルな話しかしません。


というのも、

紙とゴミ箱
の話しかしません。


ある海外の高校の先生が
授業で行った話です。



ず、その先生は教壇に立ち
生徒それぞれに紙を1枚ずつ渡し

その紙を丸めるように指示しました。


次に、黒板の前に
ゴミ箱を置きました。


そして先生は言いました。

「黒板の前に置いてあるゴミ箱へ
丸めた紙を入れた人には
ご褒美にチョコレートをあげよう」

「ただし、机に座ったまま
紙を投げ入れること」



それを聞いて、
後ろに座っている生徒たちは

「そんなの不公平だ!」
「そりゃねーよ!」


と大声で不満を叫びました。


彼らは、前にいる人ほど有利だと
思ったのです。


先生は

「とにかくやってみてくれ、
後で伝えたいことがあるから」


と彼らをなだめました。


みんなが紙くずを投げると

案の定、前列にいる人たちは
次々と入れることに成功し、

後ろにいる人たちは
ほとんど入りませんでした。


先生は、それを見て
言いました。


前列にいる人たちを見ながら

「ゴミ箱から近かった君たちは、
ゴミ箱へ入れられる確率が高かったと思う。」

「実はこれ、『権利』の話につながるんだ」



後ろの方を見ながら

「君たちは、最初のルールに関して
不平を言ったと思う」


そうして全体を見渡し

「この教室内で、最初のルールに不平を言ったのは
後ろの席に座っていた人達だけだったことに
気付いたかな?」


と言いました。


「ゴミ箱との距離が近い、
その有利さが権利なんだ」

「前に座っていた人達で、この『権利』に
気づいていた人は、ほとんどいなかったように感じる」


「前に座っていた君たちが理解してたのは、
ゴミ箱と君たちの間にある
4メートルという距離だけだっただろう」



最後に、まとめとして

「君たちに気付いてほしいのは、

君たちだけに与えられている
『特別な権利』があること
だ」

「ベストを尽くさなければいけない
特別な権利、それは『学問』だ」



前列の人を見ながら

「そう、君たちの後ろにいる
『権利』を持てなかった人たちの分までね



この話のまとめとしては、

・ 学生の持つ権利=学問を勉強すること

です。


陸上部でいうなら、

・陸上部員の権利=陸上競技に取り組むこと

ですね。


陸上部員でも

練習に熱心に取り組む人もいれば
取り組んでない人もいます。


先ほども伝えましたが、

部活に所属することで

仲間とともに陸上競技に取り組める"権利"

を手にしているはずなんです。


なぜ、その権利を
最大限に生かそうとしないのか、

私はそう思うのです。


特に、体育系の学部がある大学や
"名門"と言われる大学の陸上部には

優秀で実績のある指導者や

国体やインターハイ・インカレだったり
国内外の大会で結果を残してる学生が

たくさんいるはずです。


言い方は悪いですが、

彼らを利用して結果を残そうとしたって
全く問題ないわけです。


能力があっても
身体が生まれつき弱くて
陸上競技を続けられなかった奴が
いれば

親の経済的事情で
続けるのを諦めた奴も
知っています。


「●●大学の■■先生に教わりたい」
その気持ちを持ってたって

その大学に合格できずに
泣く泣く他の大学へ行った人も
知っています。




生まれつき身体が弱くて
陸上を続けられない私の友達は

まっすぐに私を見つめて言いました。

「小池みたいに元気な身体が
俺にあったらなぁ…」


真剣な眼差しで、
今にも泣きだしそうな顔で

私に、そう言いました。



大学で陸上競技を続けている
奴らのほとんどは、

普通に暮らせるくらいか
それ以上の家庭に生まれて、

五体満足に生まれてきています。


家族に守られ、
友達に支えられ、

不運で深刻な事故や病気もなく、
丈夫な身体を授かって

ここまで生きてきたはずです。


目の前に、
全力で取り組めることがあるのに

全力でやらないのって、

とてももったいないです。


さらにいうなら、
もったいないどころの話ではありません。


部活をやりたくても続けられない人や

特定の指導者に教わりたいのに
教わることができない人、

満足な指導を受けられてない人
に対して、

失礼なことだと思うんです。


ですから、ここまで文を読んでくれたあなたに
伝えたいことがあります。

それは、

あなたが持っている"権利"を知って
最大限に活かして生きてほしい


ということです。


あなたの「当たり前」は
誰かにとっての特別である


という言葉にもあるように、

あなたが当たり前にできている

その行動やその生活は、

誰かにとっての特別です。


あなたの属している環境でしか
受けられない恩恵があるはずです。


環境や施設はそうですし、
仲間や指導者だってそうです。


あなたが取るべき行動は

あなたの属している環境に、
環境や施設、仲間や指導者に

感謝することです。


そして、その環境ででできることを
精一杯やりきることです。



目の前の環境を大切にしてください。


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チームメイトのみんな、
いつも本当にありがとう。

先生方、いつも指導してくださり
ありがとうございます。

こんな未熟者の芋選手を
受け入れてくれて、
本当にうれしいです。

これからもお世話になります。
よろしくお願いします!