札幌のこの短いさわやかな季節をつかまえたくて、
山に登ってきました。
円山という小さな山なのですが、小一時間で登って下りて
こられるので、思い立ってすぐ行けるところが魅力です。
極力手ぶらででかけたいので、鍵とハンカチとティシュと
小さい鏡とスポイド(コンタクト装用のため、目にゴミが入った時の対策)、
小銭(帰りに北海道神宮に参拝するお賽銭)くらいを
ポケットに入れて出かけます。
先生に連れられた幼稚園児や杖をついた年配の方々も
たくさん登っていらっしゃいます。
街中ではしないのに、山の中だと自然にお互い挨拶して
道を譲り合うのがいいなといつも思います。
幼い子供がぱあっと高い声で言う「こんにちは」も、
年配の男性が息をつきながら言う「ご苦労さんです」も、
それぞれ、味があっていいものです。
条丁目で整然とタテヨコにつらなる街並みが見えますが、
わたしは、木々の間から遠くの山まで見渡せる
山頂のちょっと手前の道の途中が好きです。
息が上がってきて、汗だくの身体のなかを、
ざわざわざわざわーっと風が吹き抜けていく。
木々と自分だけの時間です。
アゲハ蝶たちや、かたつむり、赤とんぼ、とんぼ、
ゴジュウカラなどなど、たくさん元気にしていました。
下界に下りてきて神宮に参拝し、ぼうっとしながら
公園を歩いていたら、
ぼんっと頭の上に何かが!
驚いて見ると、カラスが頭の上をバウンドしていったのでした。
失礼な。
円山では、カラスも元気満々です。
この週末は連休という方も多いのではないでしょうか。
山に登ってもそうでなくても、美しい秋のはじまりを楽しみましょうね。